プロキシアプライアンス

プロキシアプライアンスは、Linuxベースの補助インスタンスです。プロキシアプライアンスは永続的なものではありません。Veeam Backup & Replicationは、リストアプロセス中にのみAmazon EC2でアプライアンスを自動的に展開し、プロセス終了直後に削除します。

リストア元のバックアップのタイプとその場所によって、プロキシアプライアンスが必須になるかオプションになるかが決まります。リストア元が次の場合は、プロキシアプライアンスが必須となります。

バックアップリポジトリに保存されている仮想マシンと物理マシンのバックアップ、またはバックアップコピージョブによってバックアップリポジトリにコピーされるEC2インスタンスのバックアップからリストアする場合は、プロキシアプライアンスがオプションになります。ただし、プロキシアプライアンスがオプションの場合でも、これを使用することを推奨します。プロキシアプライアンスによってパフォーマンスが大幅に向上する可能性があるためです。プロキシアプライアンス設定は、Restore to Amazon EC2ウィザードの[Proxy Appliance]のステップで指定できます。

プロキシアプライアンスの要件

プロキシアプライアンスを構成するときは、次の点に注意してください。

  • オンプレミスのオブジェクトストレージリポジトリのバックアップからリストアする場合は、プロキシアプライアンスマシンからソースオブジェクトストレージリポジトリにアクセスできる必要があります。オブジェクトストレージリポジトリへのアクセス権を提供するには、VPNやAWS Direct Connectを使用できます。
  • 1つのマシンディスクをAmazon EC2にアップロードするには、プロキシアプライアンスに1 GBのRAMが必要です。プロキシアプライアンス用に選択したEC2インスタンスタイプが、すべてのマシンディスクをアップロードできるだけのメモリを備えていることを確認してください。そうでない場合、リストアプロセスが失敗することがあります。
  • プロキシアプライアンス用に選択するサブネットとセキュリティグループは、次の要件を満たしている必要があります。
  • パブリックIPv4アドレスの自動割り当てがサブネットで有効になっている。このオプションを有効にする方法の詳細については、AWSのドキュメントを参照してください。
  • サブネットルートテーブルに、アクティブなAWSインターネットゲートウェイへのデフォルトルートが含まれている。インターネットゲートウェイおよびルートテーブルの作成方法の詳細については、AWSのドキュメントを参照してください。
  • [Used Ports]セクションに表示されているポートでの送受信トラフィックを許可するネットワークアクセス制御リスト(ACL)またはネットワークACLがサブネットにない。
  • セキュリティグループが [Used Ports]セクションに表示されているポートでの送受信トラフィックを許可する。