バックアップキャッシュ
バックアップジョブを始めなければならないときに、バックアップファイルの保存場所として指定されたリモートストレージが利用できないことがあります。この場合、Veeam Agentは、決められたスケジュールに従って、通常のリストアポイントを作成できません。その結果、リモートストレージのバックアップチェーンに、バックアップスケジュールを厳守したリストアポイントのシーケンスが含まれなくなります。
この制限を打開するためにVeeam Agentが提供しているのがバックアップキャッシュのコンセプトです。バックアップキャッシュは、Veeam Agentが、バックアップしたデータをリモートの場所へ転送できなかった場合にバックアップファイルを作成する一時的なローカルストレージです。目的の保存場所にアクセスできるようになると、Veeam Agentは、バックアップキャッシュからリモートストレージにバックアップファイルをアップロードし、バックアップチェーンに通常のリストアポイントを追加します。
バックアップキャッシュにより、ユーザーはその後、スケジュールされたバックアップを実行し、その結果であるバックアップチェーンには、指定時点でのデータの「スナップショット」が含まれるようになります。たとえば、出張中で、バックアップ場所のある企業ネットワークにアクセスできない、またはアクセスが制限されているノートPCユーザーにはこの機能が役立つでしょう。
厳密に言えば、このバックアップキャッシュは、コンピューターで、Veeam Agentバックアップキャッシュに使用するフォルダとバックアップキャッシュのサイズは、バックアップジョブの設定で指定できます。
バックアップキャッシュは、次のタイプのストレージが保存場所に選択されている場合に使用できます。
- ネットワーク共有フォルダ
- Microsoft OneDriveストレージ
- Veeamバックアップサーバーにより管理されるバックアップリポジトリ
- Veeam Cloud Connectサービスプロバイダーによって管理されるクラウドリポジトリ
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