ボリュームのサイズ変更
このページで
Veeam Agent for Microsoft Windowsでは、ボリュームレベルのリストア中に、バックアップボリュームのサイズを変更できます。ボリュームのサイズ変更を選択すると、Veeam Agent for Microsoft Windowsによってバックアップからデータがリストアされ、リストアされたボリュームのサイズが指定したサイズに変更されます。
ボリュームのサイズ変更には、保存場所の空きディスク容量に応じて2つの方法があります。
- ボリューム圧縮 — 容量がバックアップのボリュームのサイズより小さい新しい場所にリストアする場合に、ボリュームを圧縮できます。元の場所にリストアしたボリュームを保存場所の空きディスク容量に合わせて圧縮することもできます。 詳細については、「ボリューム圧縮のしくみ」を参照してください。
- ボリューム拡張 — 利用可能なディスク容量がバックアップのボリュームのサイズより大きい新しい場所にリストアする場合に、バックアップボリュームを拡張できます。 詳細については、「ボリューム拡張のしくみ」を参照してください。
ボリュームのサイズ変更は、ハードウェアのアップグレード後にデータをリストアする必要がある場合にも役立ちます。たとえば、次のような状況でボリュームのサイズを変更できます。
- 古いHDDドライブを高速になるが容量が小さくなるSSDドライブに交換後、小さくなったディスクにコンピューターのシステムボリュームをリストアするために、バックアップデータを圧縮します。
- 新しく容量が大きなHDDドライブにボリュームレベルのリストアを行うときに、バックアップボリュームを拡張します。
ボリュームをリストアしサイズを変更するには、次の手順を実行します。
- Microsoft Windowsシステムでボリュームをリストアする場合には、Volume Restoreウィザードを使用します。
- Veeamリカバリメディアからリストアする場合には、Veeam Bare Metal Recoveryウィザードを使用します。
ボリュームのサイズ変更オプションは、ウィザードの[Disk Mapping]ステップが[Manual restore]モードの場合にのみ利用可能になります。
ボリュームのサイズ変更の制限事項
ボリュームのサイズ変更には以下の制限があります。
- バックアップボリュームに保存されているデータ量が対象ディスクの空き容量を超える場合は、ボリュームをより小さなサイズのボリュームにリストアすることはできません。
- サイズを変更できるのは、NTFSファイルシステムを使用する基本ボリュームのみです。
- リストア中にBitLocker暗号化ボリュームのサイズを変更した場合、リストアされたボリュームは暗号化されません。
関連タスク