プレスクリプトおよびポストスクリプト
Veeam AgentコンピューターがMicrosoft VSSをサポートしていないアプリケーションを実行する場合、バックアップジョブセッション時にカスタムスクリプトを実行するようVeeam Agent for Microsoft Windowsに指示できます。たとえば、Veeam Agent for Microsoft WindowsがMicrosoft VSSスナップショットを作成する前に、プレスクリプトでファイルシステムとアプリケーションデータを静止させて、コンピューターのOSを整合性のある状態にできます。VSSスナップショットが作成された後は、ポストスクリプトでOSとアプリケーションを初期状態にすることができます。
Veeam Agent for Microsoft Windowsは、EXE、BAT、CMDファイル形式のスクリプトをサポートしています。
スクリプトは事前に作成しておく必要があります。バックアップジョブ設定でそのスクリプトへのパスを指定する必要があります。スクリプトは必ず、Veeam Agentコンピューター上のローカルドライブに格納しておきます。
バックアップジョブが開始されると、Veeam Agent for Microsoft Windowsはジョブに指定したスクリプトを実行します。「0」が返された場合、スクリプトは正常に実行されたとみなされます。
スクリプト実行のためのデフォルトの時間は10分です。タイムアウトになるまでにスクリプトが実行できなかった場合、Veeam Agent for Microsoft Windowsにより、ジョブセッションでのエラーメッセージと、スクリプト実行中に発行されたエラーまたは警告メッセージが表示されます。
プレスクリプトおよびポストスクリプトの制限
Veeam Agent for Microsoft Windowsにはプレスクリプトおよびポストスクリプトに対する制限が1つあります。プレスクリプトまたはポストスクリプトが実行されているときにはジョブを止めることができない、という点です。スクリプトがハングアップした場合、Veeam Backup & Replicationは10分間待ってからジョブを終了します。
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