バックアップチェーン
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バックアップジョブセッションのたびに、保存場所に新しいバックアップファイルが作成されます。バックアップファイルはバックアップチェーンを構成します。バックアップチェーンには、フルバックアップと増分バックアップの2種類のファイルが含まれます。
- 1回目のバックアップジョブセッションで、Veeam Agentはフルバックアップを実行します。Veeam Agentフルバックアップには完了までに長い時間がかかります。また、あらゆるデータをコピーしなければならないため、巨大なバックアップファイルが作成されます。
- 後続のバックアップジョブセッションで、Veeam Agentは増分バックアップを実行します。直近のバックアップジョブセッション以降の新しいデータまたは変更されたデータのみをコピーし、このデータを増分バックアップファイル（VIB）として、保存場所に保存します。通常、増分バックアップでは、データ全体ではなく、変更だけがコピーされるため、フルバックアップよりも短時間で終わります。
バックアップサイクルを数回繰り返すと、保存場所に、最初のフルバックアップファイルと後続の増分バックアップファイルで構成されるバックアップファイルのチェーンができます。バックアップファイルそれぞれに、バックアップしたデータ用のリストアポイントがあります。リストアポイントは、特定の時点におけるデータの「スナップショット」です。リストアポイントを使って、データを必要な状態にロールバックすることができます。
データを任意のリストアポイントへリカバーするには、バックアップファイルのチェーン（フルバックアップファイルと、このフルバックアップファイルに続く増分バックアップファイルのセット）が必要です。バックアップチェーンの一部のファイルが見つからない場合、必要な状態にロールバックすることはできません。したがって、バックアップファイルを個別に手動で削除しないようにしてください。詳細については、「バックアップの削除」を参照してください。
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