ジョブの自動再試行
Veeam Agent for Microsoft Windowsは、スケジュールされたバックアップジョブの自動再試行をサポートしています。指定された毎日のスケジュール通りに開始されたバックアップジョブが何らかの理由で失敗した場合、<%VW%>は、以後、23時間内は10分おきにこのジョブを自動再試行します。
[エージェントモードによって管理される場合のみ] バックアップポリシーが失敗し、Veeam Agentがセッションを再試行した場合、Veeam Agentはすべてのデータを再度転送するわけではありません。その代わり、Veeam Agent は、バックアップポリシーが失敗する前に開始されたデータ転送を続けます。そのために、Veeam Agentは、ソース上とターゲット上のデータブロックのハッシュ値を比較します。ハッシュの比較後、Veeam Agentは、ポリシーが失敗する前に転送されなかったデータブロックのみを転送します。再試行前にソース上のデータブロックが変更された場合、Veeam Agentは、これらのデータブロックも転送します。
自動再試行の前に特定のジョブ構成オプションを編集した場合、<%VA%>はすべてのデータをターゲットに再度転送する必要がある場合があります。これらのオプションには、バックアップスコープ、データ圧縮、ストレージ最適化、データ暗号化などがあります。Veeamのバックアップ・リポジトリにデータをバックアップし、Veeam Backup & Replication側でデータの暗号化オプションを変更すると、Veeam Agentは すべてのデータを再びリポジトリに転送することに注意してください。
<%VA%>は、ジョブセッション中に<%VA%>コンピューターがスリープモードまたは休止状態モードになり、バックアップジョブが次のいずれかの場所を対象としている場合、バックアップキャッシュの同期ジョブを自動的に一時停止します。
- ローカルコンピュータードライブ
- ネットワーク共有フォルダ
- Microsoft OneDrive
コンピューターの電源を入れて接続を回復すると、<%VA%>は自動ジョブ再試行の場合と同じように動作します。<%VA%>は、すべてのデータを再度転送することはありませんが、停止した時点からジョブセッションを続行します。
自動ジョブ再試行の制限
- Veeam Agentは、ボリュームレベルのバックアップを作成するジョブを構成した場合のみ、バックアップジョブの失敗後もデータ転送を継続します。
- Veeam Agentは、バックアップジョブがMicrosoft OneDriveを対象としている場合、バックアップジョブの失敗後にデータ転送を継続しません。
- Veeam Agentでは、手動で開始したジョブについては自動再試行を行いません。
- 実行されなかった毎日のバックアップの後でコンピューターの電源をオンにしたときに、ジョブセッションが再開された場合、が自動的にバックアップジョブを再試行することはありません。
- Veeam Agentでは、前のジョブセッションで障害が発生した場合のみ、ジョブが再試行されます。ジョブセッションがSuccessまたはWarningステータスで終了した場合、は再試行されません。
- ポータブルデバイスでは、バッテリー駆動型のデバイスの場合、Veeam Agentがバックアップジョブを自動的に再試行することはありません。