バックアップのしくみ

バックアップ中、Veeam Agent for Microsoft Windowsでは次の操作が行われます。

1. Veeam Agentは、バックアップするデータを持つボリュームのMicrosoft VSSスナップショットを作成します。VSSスナップショットは、このボリュームのデータに整合性があること、バックアップの時点で変わっていないことの確認に利用されます。

• 無償版およびワークステーション製品エディションでは、VSSスナップショットのタイプは、Veeam AgentコンピューターのOSによって異なります。Microsoft WindowsのクライアントOSでは、Veeam Agentは、コピーのみのVSSスナップショットを作成します。Microsoft Windows Server OSでは、Veeam Agentは、フルVSSスナップショットを作成します。
• サーバー製品エディションでは、VSSスナップショットのタイプは、指定されたアプリケーション認識処理の設定によって異なります。詳細については、「アプリケーション認識処理」を参照してください。

Veeam Agentは、バックアップ中にデータが変更されないため、GPTディスク上のEFIシステムパーティションのVSSスナップショットは作成しません。System Reservedなどのシステムパーティションでは、そのパーティションに十分なディスク容量があれば、VSSスナップショットを作成できます。

2. Veeam Agentは、作成されたVSSスナップショットからデータを読み取り、圧縮して、保存場所へコピーします。

• ボリュームレベルのバックアップでは、Veeam Agentは、ボリューム全体のデータブロックをコピーします。
• ファイルレベルのバックアップでは、Veeam Agentは、保存場所のバックアップファイルの内部にボリュームを作成します。バックアップファイルのボリュームのコンテンツは、ソースのボリュームと同期されます。つまり、Veeam Agent for Microsoft Windowsはバックアップするようユーザーが選択したデータのみをコピーします。

増分バックアップの間、Veeam Agentは、変更ブロック追跡（CBT）を使用して、直前のバックアップセッション後に変更されたデータブロックのみを取得します。詳細については、「変更ブロック追跡」を参照してください。

保存場所内で、Veeam Agentはコピーされたデータをバックアップファイルに保存します。

3. [Microsoft Windows Serverエディションの場合] コンピューターのアプリケーションがトランザクションログを使って、データベースの整合性を維持している場合、Veeam Agentは、バックアップが正常終了したときに、トランザクションログを切り捨てます。

• 無償版およびワークステーション製品エディションでは、<％VA％>は、 <％VA％>コンピューターのOSに応じてトランザクションログを切り捨てます。Microsoft WindowsクライアントOSでは、 <％VA％>はログを切り捨てません。Microsoft Windows Server OSでは、 <％VA％>は常にログを切り捨てます。
• サーバー製品エディションでは、Veeam Agentは、指定されたアプリケーション認識処理の設定によってログを切り捨てます。詳細については、「アプリケーション認識処理」を参照してください。