Maintenance Settings

Veeam Agentバックアップジョブで作成されたバックアップチェーンのメンテナンス設定を指定できます。メンテナンス操作によって、バックアップチェーンの有効性と整合性が維持されていることを確認できます。

メンテナンス設定は、Linuxコンピューターを処理する次のタイプのVeeam Agentバックアップジョブで利用可能です。

  • バックアップサーバーによって管理されるバックアップジョブ。
  • Veeam Agent(バックアップポリシー)によって管理されるバックアップジョブ。このタイプのバックアップジョブでは、ジョブのターゲットがVeeam Backup Repositoryである場合にのみメンテナンス設定を利用できます。

バックアップジョブのメンテナンス設定を指定するには、次の手順を実行します。

  1. ウィザードの[Storage]ステップで、[Advanced]をクリックします。
  2. [Maintenance]タブをクリックします。
  3. [バックアップサーバーによって管理されるバックアップジョブの場合] バックアップチェーンで最新のリストアポイントのヘルスチェックを定期的に実行するには、[Storage-level corruption guard]セクションで[Perform backup files health check]チェックボックスを選択し、ヘルスチェックのタイムスケジュールを指定します。

自動ヘルスチェックによって、リストアポイントが破損したときに、従属するすべてのリストアポイントも破損するという状態を回避できます。ヘルスチェック中に、Veeam Backup & Replicationで、バックアップチェーンの最新のリストアポイント(最新のリストアポイントが不完全な場合、最新の1つ前のリストアポイント)で破損したデータブロックを検出した場合、ヘルスチェックの再試行が開始され、有効なデータブロックが保護対象コンピューターからVeeam Backup Repositoryへ転送されます。転送されたデータブロックは、データ破損のシナリオに応じて、新しいバックアップファイルまたはバックアップチェーン内の最新のバックアップファイルに保存されます。詳細については、『Veeam Backup & Replicationユーザーガイド』の「バックアップファイルのヘルスチェック」セクションを参照してください。

  1. [Remove deleted items data after]チェックボックスを選択し、バックアップジョブで作成したバックアップを保存場所に保存しておく日数を指定します。
  • バックアップサーバーによって管理されるバックアップジョブの場合、削除されたアイテムの保持ポリシーは、削除されたVMの保持ポリシーと似ています。Veeam Agentバックアップジョブから保護グループや個々のコンピューターを削除した後、Veeam Backup & Replicationでは、指定した期間、バックアップリポジトリにそのデータが保持されます。この期間が終了すると、このコンピューターのバックアップデータはバックアップリポジトリから削除されます。詳細については、『Veeam Backup & Replication ユーザーガイド』の「削除されたVMの保持ポリシー」セクションを参照してください。
  • Veeam Agentによって管理されるバックアップジョブで、Veeam Agentがこのバックアップの新しいリストアポイントを作成しなかった場合、バックアップは指定した期間、保存場所に残ります。この期間を満了すると、このバックアップは、保存場所から削除されます。詳細については、Veeam Agent for Linuxユーザーガイドを参照してください。

デフォルトでは、削除されたアイテムデータの保持期間は30日です。削除されたアイテムの保持期間を、1日などの短い間隔に設定しないでください。短く設定すると、バックアップジョブが正常に機能せず、まだ必要なデータが削除される場合があります。

  1. [バックアップサーバーによって管理されるバックアップジョブの場合] フルバックアップを定期的にコンパクト化する場合は、[Defragment and compact full backup file]チェックボックスを選択して、コンパクト化操作のスケジュールを指定します。

コンパクト化操作中に、Veeam Backup & Replicationによって新しい空のファイルが作成され、それにフルバックアップファイルからデータブロックがコピーされます。その結果、フルバックアップファイルが最適化され、バックアップファイルの読み取りと書き込みの速度が上がります。

削除されたアイテム(保護グループまたは個々のコンピューター)のデータブロックがフルバックアップファイルに含まれる場合、Veeam Backup & Replicationはこれらのデータブロックを削除します。詳細については、『Veeam Backup & Replicationユーザーガイド』の「フルバックアップファイルのコンパクト化」セクションを参照してください。

メンテナンス設定

以下の点を考慮してください。

  • フルバックアップを定期的にコンパクト化する場合は、保存場所に十分な空き領域があることを確認する必要があります。コンパクト化操作では、フルバックアップファイルのサイズ以上の空き容量を確保する必要があります。
  • VMバックアップのコンパクト化操作とは異なり、Veeam Agentのフルバックアップファイルのコンパクト化中に、Veeam Backup & Replicationによってデータの除去操作が実行されることはありません。リストアポイントを1つだけ含むマシンのデータがフルバックアップファイルに含まれており、このリストアポイントが7日よりも前の場合、Veeam Backup & Replicationでは、このマシンのデータは別のフルバックアップファイルに抽出されません。

メンテナンス設定