Backup of Database Availability Groups
Veeam Agentを管理対象モードで使用して、 Microsoft Exchangeデータベース可用性グループ(DAG)を処理できます。
Veeam AgentバックアップジョブにDAGを追加する手順は、処理するDAGのタイプによって異なります。
- 通常のDAGの場合、バックアップジョブの設定手順はフェイルオーバークラスターの場合と同じです。通常のDAGを処理するには、フェイルオーバークラスター用のVeeam Agentバックアップジョブを設定する必要があります。詳細については、「フェイルオーバークラスターのバックアップとリストア」を参照してください。
- IP Less DAG(管理アクセスポイントなしのDAG)の場合、バックアップジョブの設定手順はスタンドアロンサーバーの手順とほぼ同じです。IP Less DAGを処理するには、IP Less DAGのすべてのノードで保護グループを作成し、バックアップサーバーによって管理されるVeeam Agentバックアップジョブにこの保護グループを追加する必要があります。詳細については、「Windowsコンピューター向けのエージェントバックアップジョブの作成」を参照してください。
しくみ
バックアップ中、Veeam Agent では次の操作が行われます。
- Veeam Agent がMicrosoft Exchange Serverを検出します。
Veeam Agentでバックアップが実行されますが、バックアップ前後の操作はすべて、どのMicrosoft Exchange Serverでも使用できるExchange VSS Writerによって実行されることに注意してください。Exchange VSS Writerの詳細については、Microsoftのこちらの記事を参照してください。
Exchangeデータのバックアップの詳細については、Microsoftのこちらの記事を参照してください。
- Veeam Agentはバックアップの範囲に追加されたサーバーがDAGの一部であることを検出します。
- 通常のDAGの場合、Veeam AgentはすべてのDAGサーバーのリストを取得して、これらのサーバーをバックアップジョブに追加します。
通常のDAGに含まれる一連のサーバーがジョブの実行の合間に変更されると、Veeam Agentはそれに応じてバックアップの範囲を変更します。
- IP less DAGの場合は、IP less DAGのすべてのサーバーをバックアップジョブに手動で追加する必要があります。
重要 |
IP less DAGには管理アクセスポイントがありません。そのため、IP less DAGのすべてのサーバーを保護グループに手動で追加する必要があります。IP less DAGに含まれる一連のサーバーがジョブの実行の合間に変更された場合は、バックアップの範囲も手動で更新する必要があります。この操作を行わない場合、Veeam Agentはバックアップの範囲に含まれるすべてのサーバーの全データベースファイルをバックアップしますが、Microsoft Exchange Serverがデータの不整合を検出してデータベース処理を省略します。 |
- Veeam Agentはデータベースを処理してバックアップを準備します。処理方法として、Veeam Agentはデータベースをフリーズし、データベースのスナップショットを作成して、データベースを初期状態に戻します。
DAGサーバーには、各データベースのアクティブコピーとパッシブコピーが含まれています。デフォルトでは、Exchange VSS WriterはパッシブデータベースのコピーにのみVSSフリーズコマンドを発行します。何らかの理由でデータベースのすべてのパッシブコピーが使用できない場合は、Exchange VSS WriterはデータベースのアクティブコピーにVSSフリーズコマンドを発行します。このアプローチはデータの整合性を確保するのに役立ちます。
- データベースの処理が終了すると、Veeam Agent はDAGサーバーで実行されているすべてのデータベースについて、トランザクションレベルの整合性のあるバックアップを作成します。データベース処理の成功に関係なく、バックアップにはバックアップの範囲に含まれるすべてのサーバーの全データベースファイルが含まれます。
注 |
以下の点を考慮してください。
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- Veeam Agentは Exchange VSS Writer にバックアップが成功したことを通知します。必要に応じて、 Exchange VSS WriterはDAGサーバーのログを切り捨てます。
ログの切り捨ては、パッシブおよびアクティブなデータベースコピー全体に適用されます。Veeam AgentはExchange VSS Writerを使用してログを切り捨てます。ただし、バックアップジョブ設定でVeeam Agentを使用してトランザクションログを無効にするかトランザクションログをバックアップするように、Veeam Agentを設定することができます。詳細については、「ゲスト処理設定」を参照してください。