Predefined Protection Groups

Veeam Backup & Replicationのインベントリには、ユーザーが作成した保護グループの他に、事前に定義されている保護グループが1つ以上含まれている場合があります。

手動追加

[Manually Added]保護グループには、Veeam Backup & Replicationで設定されたVeeam Agentバックアップジョブに追加されている個々のコンピューターが含まれています。この保護グループは、管理する必要があるVeeam Agentコンピューターが1つまたは少数であり保護グループを追加作成する必要がないというシナリオのために用意されています。ユーザーがコンピューターをVeeam Agentバックアップジョブに追加すると、Veeam Backup & Replicationが自動的にそのコンピューターを[Manually Added]保護グループに追加します。詳細については、「新しいコンピューターの追加」を参照してください。

[Manually Added]保護グループには、以下の制限事項があります。

  • [Manually Added]保護グループについては、変更できる設定は限られています。
  • 検出と導入のオプションを変更できます。(配布サーバーの変更を除きます。[Manually Added]保護グループについては、配布サーバーのロールは必ずバックアップサーバーに割り当てられます。)
  • この保護グループからコンピューターを削除できます。たとえば、あるコンピューターのデータをバックアップする必要がなくなり、このコンピューターをVeeam Agentバックアップジョブから削除した場合には、[Manually Added]保護グループからこのコンピューターを削除できます。
  • この保護グループの名前やタイプなど、その他の設定は変更できません。
  • [Manually Added]保護グループ全体をVeeam Agentバックアップジョブに追加することはできません。

管理対象外

[Unmanaged]保護グループは、管理対象外のVeeam Agentコンピューター(つまり、以下の条件を満たしているコンピューター)を表示するためのフィルタの役目を果たします。

  1. Veeam AgentコンピューターまたはVeeam Service Provider ConsoleからVeeam Agentを直接導入し、設定してある。
  2. Veeam Backup & Replicationによって管理されるバックアップリポジトリを対象としてVeeam Agentバックアップジョブを実行する。

[Unmanaged]保護グループに関する操作は実行できません。また、このグループに含まれているコンピューターを Veeam Agentバックアップジョブに追加することはできません。ただし、そのようなコンピューターを、ユーザーが作成した保護グループに移動することはできます。詳細については、「保護グループへの管理対象外コンピューターの移動」を参照してください。

管理対象外コンピューターをある保護グループに移動すると、Veeam Backup & Replicationは、その保護グループのプロパティで指定されている検出設定に従って、そのコンピューター上で実行されているVeeam Agentの管理を開始します。この保護グループがVeeam Agentバックアップジョブに追加された場合は、Veeam Backup & Replicationも、その新しいコンピューターをそのジョブに追加します。Veeam AgentをVeeam Agentコンピューターで直接管理したりVeeam Service Provider Consoleから管理したりすることができなくなります。

失効

[Out of Date]保護グループは、失効したバージョンのVeeam Agentがインストールされている保護対象コンピューターをVeeam Backup & Replicationが検出すると表示されます。たとえば、これは、Veeam Agent導入オプションを無効にして保護グループを設定してあり、Veeam Backup & Replicationが配布サーバー上に新しいバージョンのVeeam Agentがあることを検出した場合などに起こります。

[Out of Date]保護グループを使用すると、一度に複数のコンピューター上のVeeam Agentを更新できます。詳細については、「複数のコンピューターでのVeeam Agentのアップグレード」を参照してください。

オフライン

[Offline]保護グループは、Veeam Backup & Replicationが直近の再スキャンセッションで接続できなかったコンピューターを表示するためのフィルタの役目を果たします。

信頼できない

[Untrusted]保護グループは、Veeam Backup & Replicationでフィンガープリントが検証されていないLinuxベースのコンピューターを表示するための、フィルタの役目を果たします。この保護グループに含まれているコンピューターについては、SSHフィンガープリントを確認し検証する必要があります。詳細については、「SSHフィンガープリントの検証」を参照してください。