Rescan Job
保護対象コンピューターの自動検出を実行するために、Veeam Backup & Replicationではバックアップサーバー上で実行される再スキャンジョブが使用されます。インベントリに最初の保護グループを作成すると、Veeam Backup & Replicationによってこのジョブが自動的に作成されます。再スキャンジョブは、保護グループ設定で保護グループごとに個別に定義される、スケジュールに従って実行されます。デフォルトでは、Veeam Backup & Replicationは、毎日午後9時に検出を実行するように設定されます。保護グループ設定で毎日のスケジュールを調整するか、または定期的なスケジュールを定義できます。
再スキャンジョブ自体はVeeam Backup & Replicationコンソールに表示されません。ただし、特定の保護グループやインベントリ内の個々のコンピューターに対して、再スキャンジョブセッションを手動で開始および停止できます。これは、たとえば、新しいコンピューターがインフラストラクチャ内に表示された場合や、スケジュールされた再スキャンジョブセッションの次回開始を待たずに新しいコンピューターを検出する必要がある場合に役立ちます。詳細については、「保護グループの再スキャン」および「保護対象コンピューターの再スキャン」を参照してください。
現在実行中の再スキャンジョブセッションおよび既に実行済みの再スキャンジョブセッションの統計を表示できます。詳細については、「再スキャンジョブの統計の表示」を参照してください。
範囲が柔軟な保護グループとそのメンバーは再スキャンを利用できないことに注意してください。このような保護グループに含まれるコンピューターにインストールされているVeeam Agentは、6時間ごとにVeeam Backup & Replicationに接続してVeeam Agentコンピューターに関する情報を提供します。
しくみ
スケジュールに従って自動的に開始するのか手動で開始するのかに関係なく、再スキャンジョブが開始されると、Veeam Backup & Replicationは以下の操作を実行します。
- 保護グループに指定されている設定を構成データベースから取得します。この設定には、スキャンするコンピューターのリストや、これらのコンピューターに接続するためのアカウントなどが含まれます。
- 指定されているアカウントで、リスト内の各コンピューターに接続します。
- 新たに検出された各コンピューターにVeeam Installer Serviceを導入します。
- 保護グループ設定でVeeam Agent自動導入オプションが有効になっている場合も、Veeam Backup & Replicationは検出されたコンピューターにVeeam Agentを導入します。このプロセスの一部として、Veeam Backup & Replicationは以下の操作を実行します。
- コンピューター上で実行されているVeeam Installer Serviceが、そのコンピューターに関する情報を収集してVeeam Backup & Replicationに送信します。収集されるデータには、コンピュータータイプ、プラットフォーム、ホスト名、ゲストOS、IPアドレス、BIOS UUIDに関する詳細、およびVeeam Agent (マシン上の有無、製品バージョン、およびインストールされているライセンス)に関する情報が含まれます。
- Veeam Backup & Replicationが、配布サーバーのVeeam Agentセットアップファイルを、検出されたコンピューターにアップロードします。
- Veeam Installer ServiceがターゲットコンピューターにVeeam Agentをインストールします。
関連タスク