System Requirements
Veeam Agent管理インフラストラクチャ内の構成要素が以下のシステム要件を満たしていることを確認してください。
Veeamバックアップサーバー
Veeamバックアップサーバーとその他のVeeam Backup & Replicationコンポーネントのシステム要件については、『Veeam Backup & Replicationユーザーガイド』の「システム要件」セクションを参照してください。
Veeam Agentコンピューター(Microsoft Windows)
Veeam Agent for Microsoft Windowsで保護するマシンは、以下の要件を満たしている必要があります。
仕様 | 要件 |
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ハードウェア | CPU:x86-64プロセッサ。 メモリ:2 GB RAM以上。メモリの消費量は、処理するディスクの数とサイズによって異なります。 空きディスク容量:200 MB(製品のインストール用)。 ネットワーク:1 Mbps以上1。 システムファームウェア:BIOSまたはUEFI。 ドライブ暗号化:Microsoft BitLocker(オプション)2。 1 高レイテンシで非常に不安定なWANリンクに対応しています。 2 BitLocker暗号化ボリュームは、Veeam Agent for Microsoft Windowsがバックアップ操作またはリストア操作を開始した時点でロックが解除されている必要があります。ドライブの暗号化でサポートされるのはMicrosoft BitLockerだけです。その他のドライブ暗号化製品はサポートされません。 |
次のオペレーティングシステムの64ビット版と32ビット版(該当する場合)がサポートされています1、2。
Veeam Backup & Replicationにインストールされているライセンスを使用する各Veeam Agentコンピューターに、一意のBIOS UUIDが必要です。 1 Microsoft Windows OSのInsiderバージョン(ClientとServerの両方)でのVeeam Agentの実行はサポートされていません。 2 Microsoft Windows Server OSのServer Coreインストールは、Veeamバックアップサーバーによって管理されるVeeam Agentバックアップジョブでのみバックアップできます。 3 Veeam CBTドライバは、Microsoft Windows更新プログラムKB3033929がVeeam Agentコンピューターにインストールされている場合にのみサポートされます。 4 Microsoft Windows 10 Educationは、ビルド10586以降がサポートされています。 | |
ファイルシステム: | Microsoft Windows FAT、NTFS、ReFSファイルシステムがサポートされています。 サポートされているファイルシステムは、64 TB以下のボリュームに保存する必要があります。これは、Veeam Agentが、バックアップ中にMicrosoft Software Shadow Copy Providerを使用して、ボリュームシャドウコピーを作成するからです。制約の詳細については、こちらのMicrosoftの記事を参照してください。 |
Microsoft SQLデータベース | Microsoft SQL Server 2012 SP4 Express LocalDBエディション。 Microsoft SQL Serverは、対象のコンピューターをバックアップポリシーに追加している場合にのみ、Veeam Agent導入プロセス内にインストールされます。詳細については、「バックアップポリシー」を参照してください。 |
ソフトウェア | 次の必須サードパーティソフトウェアは、Veeam Agent for Microsoft Windows Redistributableに含まれています。Veeam Agent導入プロセスの間に、Veeam Backup & Replicationが、前提条件であるソフトウェアがすべてターゲットコンピューター上にあるかどうかを確認します。必須ソフトウェアコンポーネントが不足している場合は、Veeam Backup & Replicationが不足ソフトウェアを自動的にインストールします。
1 コンポーネントは、Microsoft SQL Serverと一緒でしかインストールされません。 |
Veeam Agent for Microsoft Windowsは、Microsoft Windows OSでサポートされているタイプのハードドライブでしか動作しません。したがって、Veeam Agentでサポートされるのは、512バイトおよび4 KBセクターのハードドライブのみです。その他のハードドライブのタイプはサポートされません。詳細については、こちらのMicrosoftの記事を参照してください。
保護対象のLinuxベースのエンドポイントは、次の表に示す要件を満たしている必要があります。
仕様 | 要件 |
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ハードウェア | CPU:x86-64プロセッサ(i386以降)。 メモリ:1 GB RAM以上。メモリの消費量は、バックアップのタイプ、およびバックアップしたデータの合計量によって異なります。 ディスク容量:製品のインストール用に100 MBの空きディスク容量。 ネットワーク:バックアップ先への10 Mbps以上のネットワーク接続。 システムファームウェア:BIOSまたはUEFI。 ディスクレイアウト:MBRまたはGPT。 仮想マシンの場合:完全仮想化タイプのみサポートされています。コンテナおよび準仮想化インスタンスはサポートされていません。Oracle VM仮想マシンはサポート対象ですが、制限があります。 |
重要! サポート対象のOSの一覧に適用される考慮事項と制限事項を確認してください。 Linuxカーネルバージョン2.6.32以降がサポートされています。バージョン5.8以降については、ファイルレベルのバックアップのみがサポートされています。 以下のディストリビューションに関しては、64ビット版と32ビット版(該当する場合)がサポートされています。
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重要! サポート対象のファイルシステムの一覧に適用される考慮事項と制限事項を確認してください。 Veeam Agent for Linuxでは、以下のファイルシステムについて、整合性のあるスナップショットベースのデータバックアップがサポートされています1。
サポートされているファイルシステム(BTRFSを除く)は、シンプルボリュームまたはLVM2ボリュームに格納できます。dm-cryptなどの暗号化ソフトウェアで保護されているボリュームはサポートされます。BTRFSは、物理デバイス上に直接格納されており、その上下に他の抽象化層(LVM、ソフトウェアRAID、dm-cryptなど)がない場合にのみサポートされます。 他のファイルシステムおよびボリューム(NFSやSMB共有など)に格納されているデータは、スナップショットレスモードを使用してバックアップできます。詳細については、『Veeam Agent for Linuxユーザーガイド』の「スナップショットレスのファイルレベルのバックアップ」セクションを参照してください。 | |
重要! サポート対象のコンポーネントの一覧に適用される考慮事項と制限事項を確認してください。 保護対象コンピューターには、以下のコンポーネントがインストールされている必要があります。
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- 利用しているディストリビューションで提供されているカーネルを使用している限り、Linuxカーネルバージョン2.6.32以降がサポートされます。以下の制限事項を考慮してください。
- Fedoraは、カーネル5.7.7までサポートされています。
- openSUSE Tumbleweedは、カーネル5.7.7までサポートされています。
- RHELおよびOracle Linux(RHCK)のLinuxカーネル2.6.32-754.6.3はサポートされていません。
- 記載されているディストリビューションで、現行バージョンのVeeam Agent for Linuxより前にリリースされているGAバージョンのみがサポートされています。
- Linuxカーネルバージョン5.8以降のUbuntu 20.04と20.10については、以下の制限事項を考慮してください。
- veeam-nosnap_5.0.0.4318_amd64.debパッケージが必須です。
- スナップショットレスのファイルレベルのバックアップはサポートされているのみです。
- Linux OSは、インストール後にOSで有効になるデフォルトのリポジトリからソフトウェアアップデートを受信するように設定しておく必要があります。
- カスタマイズされたカーネルを使用するクラウドベースのインストール(AWS MarketplaceやAzure Marketplaceから導入されるLinuxディストリビューションなど)の場合、veeamsnapカーネルモジュールのステータスは実験的サポートです。実験的サポートの詳細については、こちらのVeeam KBの記事を参照してください。
- Veeam Backup & ReplicationからのVeeam Agentの自動導入は、次のディストリビューションではサポートされていません。
- Fedora 32
- openSUSE Tumbleweed
- Linuxカーネルバージョン5.8以降のUbuntu 20.04と20.10
ターゲットマシン上でVeeam Agent for Linuxを直接インストールする必要があります。詳細については、『Veeam Agent for Linuxユーザーガイド』の「Veeam Agent for Linuxのインストール」セクションを参照してください。
- RHEL 6.10、RHEL/CentOS/Oracle Linux(RHCK)7.9および8.3は、特定のカーネルバージョンまでサポートされています。詳細については、こちらのVeeam KB記事を参照してください。
- Veeam Agent for Linuxでは、USBデバイスやSDカードに格納されているボリュームはバックアップされません。
- ファイルレベルのバックアップに含まれているすべてのファイルシステムの合計サイズが218 TBを超えないようにしてください。ファイルレベルのバックアップに含まれている1ファイルのサイズが16 TBを超えないようにしてください。
- Veeam Agentは拡張属性のバックアップをサポートしていますが、次の制限事項があります。
- Veeam Agentでバックアップされる拡張属性は、system、security、trusted、userのパブリック名前空間を持つものだけです。
- 1つのファイルの全拡張属性の名前と値の上限は、4096バイト(デフォルトのext4ファイルシステムブロックのサイズ)です。この上限を超える属性は、Veeam Agentでバックアップされません。
カーネルバージョン4.13以降の場合、拡張属性の値がこの上限を超えると、Veeam Agentはea_inodes機能を使用します。ea_inodes機能で作成されたバックアップは、4.12以前のカーネルバージョンにはマウントできません。
- バックアップに含まれている各ボリュームに一意のUUIDが必要です。
- veeamsnapモジュールでは、RAMベースの変更ブロック追跡(CBT)メカニズムが提供されています。このモジュールがアンロードされるたび、またはVeeam Agent for Linuxコンピューターが再起動されるたびに、CBTデータがリセットされます。その結果、最後のジョブセッション以降に変更されたブロックを検出するために、バックアップ範囲に追加されているデータ全体がVeeam Agent によって読み取られることになり、増分バックアップにより長い時間がかかります。
- クラスターノードとして使用されているマシンのシステムイメージ全体、および特定のボリュームをバックアップすることはできません。クラスターノードのスナップショットレスのファイルレベルのバックアップのみがサポートされています。共有ディスク、クラスター化されたファイルシステム、またはクラスター化されたLVMを使用するマシンのバックアップもこれに含まれます。
- EMC PowerPath設定に関する特定の制限事項が適用されます。詳細については、こちらのVeeam KB記事を参照してください。
- BFQ I/Oスケジューラはサポートされていません。
- スパースファイルはサポートされていません。Veeam Agentでは、スパースファイルは通常のファイルとしてバックアップおよびリストアされます。
重要 |
保護対象のコンピューターにインストールされているVeeam Agent for Linuxとの連携に使用されるLinuxユーザーアカウントには、デフォルトシェルとして/bin/bashシェルが設定されている必要があります。 |
- ターゲットコンピューターにVeeam Agent for Linuxパッケージをインストールするために、Veeam Backup & Replicationは、このコンピューター上で実行されているLinuxディストリビューションのデフォルトパッケージマネージャーを使用します。インストールプロセスの間に、そのパッケージマネージャーが、前提条件であるソフトウェアがすべてそのコンピューター上にあるかどうかを確認します。必須ソフトウェアコンポーネントが不足している場合は、そのパッケージマネージャーが、OSにおいて構成されているソフトウェアリポジトリから不足パッケージをインストールしようとします。
- CentOS、RHEL、およびSLESディストリビューションで、ビルトインバイナリveeamsnapパッケージをインストールする予定となっている場合、次のパッケージは必要ありません。
- dkms
- gcc
- make
- perl
- linux-headers(Debianベースのシステムの場合)
- kernel-headers(RedHatベースのシステムの場合)
- kernel-devel(RedHatベースのシステムの場合)
詳細については、『Veeam Agent for Linuxユーザーガイド』の「Veeam Agent for Linuxのインストール」セクションを参照してください。
- 次のパッケージのバージョンは、使用しているLinuxカーネルのバージョンによって異なります。
- linux-headers(Debianベースのシステムの場合)
- kernel-headers(RedHatベースのシステムの場合)
- kernel-devel(RedHatベースのシステムの場合)
- openSUSEおよびSLESディストリビューションの場合は、libncurses5パッケージまたはlibncurses6パッケージが必要です。
- dmidecodeパッケージがVeeam Agent管理に必要です。有効なBIOS UUIDがdmidecode | grep -i uuidまたは/sys/class/dmi/id/product_uuidから取得可能である必要があります。Veeam Backup & Replicationにインストールされているライセンスを使用する各Veeam Agentに、一意のBIOS UUIDが必要です。有効なUUIDを取得できない場合は、Veeamがそれを自動的に生成します。
- Veeam Agentサーバー上にあるMySQLデータベースシステムを処理するには、libmysqlclient パッケージが必要です。パッケージのバージョンは、使用しているMySQLデータベースシステムのバージョンによって異なります。
- Veeam Agentサーバー上にあるPostgreSQLデータベースシステムを処理するには、libpq5 パッケージが必要です。
- CentOS、RHEL 7.0、およびそれ以降のディストリビューションで、ビルトインバイナリkmod-veeamsnapパッケージをインストールする予定となっている場合、 python3 パッケージ、または/usr/bin/python3バイナリを提供する別のRPMパッケージが必要です。
- バージョン3.16以降のbtrfs-progsパッケージが必要です。
Veeam Agent for Macで保護するマシンは、以下の要件を満たしている必要があります。
仕様 | 要件 |
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ハードウェア | 保護対象のMacコンピューターは次のハードウェア要件を満たす必要があります。
* ARM Apple純正ハードウェアのMacコンピューターでは、製品はRosetta翻訳環境を用いて実行しています。 |
OS | Veeam AgentでサポートするmacOSバージョンは次の通りです。
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ファイルシステム: | Veeam Agentは、APFSファイルシステムについて、スナップショットを用いた一貫性のあるデータバックアップをサポートしています。 以下のファイルシステムは、スナップショットレスモードでバックアップが可能です。
以下の点を考慮してください。
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次のタイプのストレージへのバックアップを実行できます。
バックアップサーバーによって管理されるVeeam Agentバックアップジョブの場合
- Veeam Backup & Replication 11バックアップリポジトリ
- Veeam Cloud Connect 11クラウドリポジトリ
Veeam Agentによって管理されるVeeam Agentバックアップジョブの場合
- 保護対象コンピューターのローカル(内部)ストレージ(推奨されません)
- USB、eSATA、Firewire外部ドライブなどの直接接続型ストレージ(DAS)、およびRaw Device Mapping(RDM)ボリューム
- SMB(CIFS)共有の役割を果たすことができるネットワーク接続ストレージ(NAS)
- NFS共有の役割を果たすことができるネットワーク接続ストレージ(NAS)(Linuxマシンのバックアップの場合のみ)
- Veeam Backup & Replication 11バックアップリポジトリ
- Veeam Cloud Connect 11クラウドリポジトリ
ネットワーク
以下の点を考慮してください。
- Veeam Agentは、Veeam Backup & Replicationサーバーへの直接IP接続を確立できる必要があります。したがって、NATゲートウェイの背後にあるVeeam Backup & ReplicationとVeeam Agentを連携させることはできません。
- バックアップするVeeamバックアップインフラストラクチャとマシンに追加されるすべての管理対象サーバーのドメイン名は、IPv4アドレスに変換できる必要があります。
ヒント |
範囲の柔軟な保護グループに含まれるVeeam Agentコンピューターの場合、IPv4アドレスに変換できなければならないのはVeeam Backup & Replicationサーバーだけです。 |