Failover Cluster Support
管理対象モードで動作するVeeam Agent for Microsoft Windowsを使用して(Veeam Agent管理のシナリオにおいて)、フェイルオーバークラスターに処理されたデータを保護することができます。Veeam Agentでは、サポート対象のいずれかのMicrosoft Windows Server OSバージョンで実行されているWindows Serverフェイルオーバークラスターがサポートされています。バージョンをすべて示すリストについては、「システム要件」を参照してください。
Veeam Agentでは、以下のタイプのクラスターについて、データのバックアップおよびリストアがサポートされています。
- Windowsファイルサーバーのフェイルオーバークラスター
- 以下のアプリケーションが実行されているWindows Serverフェイルオーバークラスター:
- Microsoft SQL Server 2008 SP4以降(SQL ServerフェイルオーバークラスターインスタンスおよびAlwaysOn可用性グループがサポートされています)
- Microsoft Exchange Server 2010以降
Veeam Agentを管理対象モードで使用してMicrosoft Exchangeデータベース可用性グループ(DAG)を処理することもできます。詳細については、「データベース可用性グループのバックアップ」を参照してください。
Veeam Agent for Microsoft Windowsにおけるフェイルオーバークラスターサポートには、以下の制限事項があります。
- フェイルオーバークラスターのバックアップは、Veeam Backup & Replicationによって管理されるVeeam Agentでのみサポートされています。スタンドアロンモードで動作するVeeam Agentでフェイルオーバークラスターを処理することはできません。
- CSV(クラスター共有ボリューム)のバックアップはサポートされていません。CSVとして使用されるクラスターディスクは、自動的にバックアップから除外されます。
- SQL Serverフェイルオーバークラスターインスタンスに基づくAlwaysOn可用性グループはサポートされていません。
- AlwaysOnクラスターレス可用性グループはサポートされていません。
- 分散されたAlwaysOnグループはサポートされていません。
- Active Directoryがデタッチされたクラスターはサポートされていません。
- ストレージレプリカのログボリュームのバックアップはサポートされていません。そのようなボリュームは、Microsoft VSSの制限事項により、自動的にバックアップから除外されます。詳細については、こちらのMicrosoftの記事を参照してください。
注 |
Veeam Backup & Replicationでは、同じ名前が付いた複数のSQL Serverクラスター化インスタンス上のMicrosoft SQL Serverトランザクションログの同時処理はサポートされていません。この制限事項は、さまざまなフェイルオーバークラスターのクラスター化インスタンスにも当てはまります。 たとえば、同じ名前が付いた複数のSQLクラスター化インスタンスがあるさまざまなクラスターのトランザクションログを処理する、2つのバックアップジョブを構成するとします。これらのバックアップジョブが同時に実行される場合、トランザクションログは、先に開始されたバックアップジョブでのみ処理されます。2つ目のバックアップジョブでは、トランザクションログは処理されません。 |
このセクションの内容