Backup Job Scripts
Veeam Agent for Linuxにバックアップジョブセッション内でカスタムスクリプトを実行するように指示できます。Veeam Agentコンピューター上でのみカスタムスクリプトを実行できる、当製品のスタンドアロンバージョンとは異なり、管理対象モードで動作するVeeam Agent for Linuxでは、以下のタイプのスクリプトがサポートされています。
- Veeam Agentコンピューター上で実行されるプレスクリプトとポストスクリプト(サーバーを処理するバックアップジョブの場合)
- Veeam Agentコンピューター上で実行されるジョブの前のスクリプトとジョブの後のスクリプト
- バックアップサーバー上で実行されるジョブの前のスクリプトとジョブの後のスクリプト(バックアップサーバーによって管理されるバックアップジョブの場合)
Veeam Agentでは、バックアップしたボリュームのスナップショットを作成する前と後に、これらのスクリプトが実行されます。たとえば、プレスクリプトで、Veeam Agent for Linuxによってスナップショットが作成される前に、ファイルシステムとアプリケーションデータを静止させて、Linux OSを整合性のある状態にすることができます。スナップショットの作成後、ポストスクリプトで、ファイルシステムとアプリケーションを初期状態にします。
New Agent Backup Jobウィザードの[Guest Processing]ステップで、プレスクリプトとポストスクリプトの設定を指定できます。詳細については、「バックアップジョブおよびスナップショットのスクリプト」を参照してください。
バックアップジョブセッションの間に、Veeam Backup & Replicationによって、バックアップジョブに追加されている各Veeam Agentコンピューターにそれらのスクリプトがアップロードされ、これらのコンピューター上で実行されます。それらのスクリプトは、Veeam Agentのスタンドアロンバージョンと同様の方法で実行されます。詳細については、『Veeam Agent for Linuxユーザーガイド』の「バックアップジョブのスクリプト」セクションを参照してください。
Veeam Agentコンピューター上のジョブの前のスクリプトとジョブの後のスクリプト
バックアップジョブの開始前と完了後に、Veeam Agentによってこれらのスクリプトが実行されます。たとえば、Veeam Agentコンピューター上でバックアップジョブセッションが実行されている間にアプリケーションを静止させておくためなどに、ジョブの前のスクリプトとジョブの後のスクリプトを使用できます。
New Agent Backup Jobウィザードの[Guest Processing]ステップで、バックアップジョブスクリプトの設定を指定できます。詳細については、「バックアップジョブおよびスナップショットのスクリプト」を参照してください。
バックアップジョブセッションの間に、Veeam Backup & Replicationによって、バックアップジョブに追加されている各Veeam Agentコンピューターにそれらのスクリプトがアップロードされ、これらのコンピューター上で実行されます。それらのスクリプトは、Veeam Agentのスタンドアロンバージョンと同様の方法で実行されます。詳細については、『Veeam Agent for Linuxユーザーガイド』の「バックアップジョブのスクリプト」セクションを参照してください。
このタイプのスクリプトはVeeam Agent for Linux 4.0以降を実行するコンピューターに対してのみサポートされていることに注意してください。以前のバージョンのVeeam Agent for Linuxでは、バックアップサーバーから取得したジョブ前スクリプトおよびジョブ後スクリプトは実行されません。
バックアップサーバー上のジョブの前のスクリプトとジョブの後のスクリプト
バックアップジョブの開始前と完了後に、Veeam Agentによってこれらのスクリプトが実行されます。たとえば、バックアッププロセスの間にバックアップサーバー上のリソース使用量の多い一部のサービスのアクティビティをスロットリングするためなどに、ジョブの前のスクリプトとジョブの後のスクリプトを使用できます。
New Agent Backup Jobウィザードの[Storage]ステップで、バックアップジョブスクリプトの設定を指定できます。詳細については、「スクリプト設定」を参照してください。
バックアップジョブセッションの間に、Veeam Backup & Replicationによってバックアップサーバー上のそれらのスクリプトが実行されます。それらのスクリプトは、Veeam Backup Serviceを実行しているアカウント(ローカルシステムアカウント、またはバックアップサーバー上のローカル管理者権限があるアカウント)によって、バックアップサーバー上で実行されます。
スクリプトの実行順序
バックアップサーバー上で実行されるジョブの前のスクリプトとジョブの後のスクリプト、およびVeeam Agentコンピューター上で実行されるジョブの前のスクリプトとジョブの後のスクリプトを両方とも指定した場合、それらのスクリプトは以下の順序で実行されます。
- バックアップサーバー上のジョブの前のスクリプト
- Veeam Agentコンピューター上のジョブの前のスクリプト
- プレスクリプト
- ポストスクリプト
- Veeam Agentコンピューター上のジョブの後のスクリプト
- バックアップサーバー上のジョブの後のスクリプト