Using Certificate Signed by Internal CA

Veeam Backup & Replicationでは、バックアップサーバーと保護対象コンピューターとの安全な接続を確立するために、TLS証明書が使用されます。デフォルトでは、Veeam Backup & Replicationでは自己署名証明書が使用されます。ユーザーがVeeamバックアップサーバーにこの製品をインストールすると、Veeam Backup & Replicationによってこの証明書が生成されます。

内部認証局(CA)に署名された証明書を使用する必要がある場合は、以下の要件を満たしていることを確認してください。

  • Veeam AgentとVeeam Backup & ReplicationでそのCAが信頼されている必要があります。つまり、その認証局の証明書が、Veeamバックアップサーバー上とVeeam Agentコンピューター上のTrusted Root Certification Authorityストアに追加されている必要があります。
  • 証明書失効リスト(CRL)にVeeamバックアップサーバーとVeeam Agentコンピューターからアクセス可能である必要があります。
  • [LinuxベースのVeeam Agentコンピューターの場合] OpenSSLバージョン1.0以降がVeeam Agentコンピューターにインストールされている必要があります。

CAに署名された証明書が以下の要件を満たしている必要があります。

  1. 証明書の件名がVeeamバックアップサーバーの完全修飾ドメイン名と同じである必要があります。たとえば、vbrserver.domain.localなどです。

内部CAに署名された証明書の使用 

  1. Veeam Agentコンピューター用に子証明書を署名および導入するために、証明書において以下のキー使用拡張が有効になっている必要があります。
  • Digital Signature
  • Certificate Signing
  • Off-line CRL Signing
  • CRL Signing (86)

Windows Server認証局を使用する場合は、組み込みの[Subordinate Certification Authority]テンプレート、またはそれに類似するテンプレートに基づいてVeeam Backup & Replication証明書を発行することをお勧めします。

内部CAに署名された証明書の使用 

  1. [Basic Constraints]に「pathLen=0」を追加することを強くお勧めします。

Windows Server認証局を使用する場合に、これを行うには、証明書テンプレートで[Do not allow subject to issue certificates to other CAs]オプションを有効にします。

  1. 証明書内のキーの種類が[Exchange]に設定されている必要があります。

Windows MMCコンソールを使用して証明書要求を作成する場合に、キーの種類を指定するには、次の手順を実行します。

  1. Certificate Enrollmentウィザードの[Request Certificates]ステップで、必要な証明書テンプレートの横にあるチェックボックスを選択し、[Properties]をクリックします。

内部CAに署名された証明書の使用 

  1. [Certificate Properties]ウィンドウで、[Private Key]タブをクリックします。
  2. [Key Type]セクションで、[Exchange]を選択します。

内部CAに署名された証明書の使用 

署名された証明書の使用を開始するには、Veeamバックアップサーバー上の証明書ストアからそれを選択する必要があります。詳細については、「証明書ストアからの証明書のインポート」を参照してください。

署名された証明書をVeeam Backup & Replicationで指定すると、次のバックアップジョブセッションの間に、Veeam AgentがVeeamバックアップサーバーから子証明書を受信します