Specifying Volumes to Back Up
ウィザードの[Objects]ステップは、ボリュームレベルのバックアップを作成することを選択した場合に利用可能です。
ウィザードのこのステップでは、バックアップの範囲を指定する必要があります。つまり、バックアップに含めるボリュームを決める、ということです。指定されたバックアップ範囲の設定は、バックアップジョブに追加されているすべてのコンピューターに適用されます。ジョブでは、指定されたボリュームが1つ以上のコンピューターに存在しない場合、それらのコンピューターではこのボリュームをスキップし、存在するボリュームのみをバックアップします。
バックアップの範囲を指定するには、次の手順を実行します。
- [Objects to backup]フィールドで[Add]をクリックして、バックアップに含めるオブジェクトのタイプを、[Device]、[Mount point]、[LVM]、[BTRFS]の中から選択します。
- [Add Object]ウィンドウで、バックアップするオブジェクトを指定し、[OK]をクリックします。
バックアップ対象として次のオブジェクトを指定できます。
- ブロックデバイス。コンピューターディスク上にあるすべてのボリュームまたは保護対象コンピューターの個々のボリュームをバックアップの範囲に含めることができます。
- コンピューターディスク上のすべてのボリュームをバックアップに含めるには、バックアップするボリュームのあるディスクを表すブロックデバイスへのパスを入力します。たとえば、/dev/sdaのようにします。
- 保護対象コンピューターの特定のボリュームをバックアップに含めるには、バックアップするボリュームを表すブロックデバイスへのパスを入力します。たとえば、 /dev/sda1のようにします。
注 |
ブロックデバイスをバックアップに含めるときに、このブロックデバイスがLVMボリュームグループに割り当てられている物理ボリュームである場合、Veeam AgentはLVMボリュームグループ全体をバックアップに含めます。 |
- マウントポイント。保護対象コンピューターの個々のボリュームをバックアップの範囲に含めることができます。バックアップするボリュームのマウントポイントへのパスを入力します。例:/または/home。
- LVMボリューム。LVMボリュームグループ全体または保護対象コンピューターの個々のLVM論理ボリュームをバックアップの範囲に含めることができます。バックアップするボリュームグループまたは論理ボリュームを表すマウントポイントまたはブロックデバイスへのパスを入力します。たとえば、/dev/vgや/dev/vg/lv1のようにします。
- BTRFSサブボリューム。BTRFSストレージプールのすべてのBTRFSサブボリューム、または特定のBTRFSサブボリュームをバックアップの範囲に含めることができます。
- BTRFSプールのすべてのサブボリュームをバックアップに含めるには、BTRFSプールを表すブロックデバイスへのパスを入力します。例:/dev/sda1。
- 特定のBTRFSサブボリュームをバックアップに含めるには、そのサブボリュームのマウントポイントへのパスを入力します。例:/sub1。
- バックアップするすべてのオブジェクトに対して、ステップ1~2を繰り返します。
複数のシステムパーティションを作成している場合(たとえば、/bootディレクトリに個々のパーティションがある場合)、そのすべてのパーティションをバックアップに含めるようにしてください。そうしないと、Veeam Agent for Linuxでは、そのバックアップからのリカバー時にOSの正しい起動が保証されません。