アプリケーショングループ

ほとんどの場合、VMは単独ではなく他のサービスおよびコンポーネントと連携して機能します。そのようなVMを検証するには、VMが依存するすべてのサービスおよびコンポーネントを先に起動する必要があります。この目的のため、Veeam Backup & Replicationではアプリケーション・グループを使用します。

アプリケーショングループで検証対象のVMの「環境」を作成します。アプリケーショングループは、検証対象のVMが依存する1つまたは複数のVMを含んでいます。これらのVMは、検証対象のVMを完全に機能させるために起動する必要のあるアプリケーションおよびサービスを実行します。よくある例として、基本機能を提供するドメインコントローラーのアプリケーショングループはDNSサーバー、およびDHCPサーバーが含まれます。

アプリケーショングループを設定するときには、すべてのVMのロール、それらの起動優先順位、および起動の遅延を指定します。さらに、アプリケーショングループでVMを検証するために実行する必要のあるテストを指定します。

SureBackupジョブを開始すると、Veeam Backup & Replicationはまず仮想ラボでアプリケーション・グループから順序に従ってVMを起動し、それらに対して必要なテストを実行します。このようにして、Veeam Backup & Replicationで検証対象のVMに必要な環境を作成します。アプリケーション・グループからすべてのVMが起動され、テストされた後に初めて、Veeam Backup & Replicationによって検証済みのVMが仮想ラボで起動されます。

たとえば、Microsoft Exchange Serverを検証する場合、ドメインコントローラーおよびDNSサーバーと連携させて機能をテストする必要があります。次に、仮想化されたドメインコントローラーおよびDNSサーバーをアプリケーショングループに追加する必要があります。Veeam Backup & ReplicationでSureBackupジョブを実行する場合、先に仮想ラボでドメイン・コントローラーおよびDNSサーバーを起動して検証し、Microsoft Exchange Server上で検証できるようにします。

アプリケーショングループ 注:

アプリケーション・グループに追加されているすべてのVMは、VMwareまたはHyper-Vのいずれかの同じプラットフォームに属する必要があります。混合アプリケーショングループはサポートされていません。

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アプリケーショングループの作成