WANアクセラレーション

WANアクセラレーションは、リモートロケーションへのデータ転送を最適化するVeeamのテクノロジーです。これは、オフサイトでのバックアップコピージョブとレプリケーションジョブに固有の技術です。

オフサイトでのバックアップのコピーとレプリケーションでは、リモートサイト間で常に大量のデータを移動します。バックアップ管理者がオフサイトでのバックアップとレプリケーションの際に直面する最も一般的な問題は、VMデータトラフィックと冗長データの送信をサポートするためのネットワーク帯域幅の不足です。この問題を解決するため、Veeam Backup & Replicationには、以下を組み合わせたWANアクセラレーション技術が備わっています。

  • ネットワークトラフィックの圧縮
  • マルチストリーミングのアップロード
  • グローバルデータ重複排除
  • 可変ブロックサイズの重複排除

これらの技術によってデータ転送を最適化し、WANを経由するデータの量を減らすことができます。

WANアクセラレーション 注:

WANアクセラレーションはVeeam Universal Licenseに含まれています。従来のソケットベースライセンスを使用する場合は、Veeam Backup & ReplicationのEnterprise EditionまたはEnterprise Plus Editionが必要です。

高帯域幅モード

Veeam Backup & Replication 10より、VeeamのWANアクセラレーションは高帯域幅モードを導入しています。100 Mbps以上のWAN接続にこれを使用することをお勧めします。低帯域幅モードと異なり、グローバルキャッシュを利用しませんが、より高速な圧縮方法、最適化されたダイジェスト処理、別の重複排除メカニズムを活用します。そのため、新しい高帯域幅モードではパフォーマンスやデータ転送の速度が向上します。

高帯域幅モードを使用するには、データ転送のソース側とターゲット側の両方のサイトでWANアクセラレータのオプションを有効にする必要があります。ターゲットWANアクセラレータで高帯域幅モードが有効になっている場合、さまざまなソースアクセラレータが、ソースWANアクセラレータごとに選択されたモードに応じて異なるモードで並列的にやり取りできます。

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