シンプルな導入

シンプルな導入シナリオは、小規模な仮想環境や、Veeam Backup & Replicationの評価を目的としている場合に適しています。このシナリオでは、Veeam Backup & Replicationは1台のWindowsマシンにインストールされます。

シンプルな導入重要!

Veeam Backup & ReplicationHyper-Vホストに直接インストールしないでください。直接インストールすると、予測できないシステム動作を引き起こすことがあります。代わりに、このホスト上のVMにVeeam Backup & Replicationをインストールしてください。

Veeam Backup & Replicationがインストールされているマシンは、次のロールを実行します。

  • バックアップサーバー。すべてのジョブを調整し、スケジューリングを制御し、その他の管理アクティビティを実行します。
  • デフォルトのバックアップリポジトリ。バックアップファイルはここに格納されます。インストール時に、Veeam Backup & Replicationは、製品をインストールするマシンのボリュームをチェックし、空きディスク領域が最も大きいボリュームを識別します。Veeam Backup & Replicationは、このボリュームに、デフォルト・バックアップ・リポジトリとして使用されるBackupフォルダを作成します。
  • マウントサーバー。VMゲストOSファイルのリストアに必要です。
  • ゲストインタラクションプロキシ。これは、アプリケーション認識処理、ゲストファイルシステムのインデックス作成、トランザクションログの処理に必要です。

デフォルトバックアッププロキシのロールは、ソースHyper-Vサーバーに割り当てられます。これはジョブの処理を行い、バックアップトラフィックを直接、ターゲットサーバーに転送します。バックアッププロキシが必要とするサービスはすべて、ソースHyper-Vサーバーに直接インストールされます。

シンプルな導入 

Veeam Backup & Replicationは、インストール直後に使用可能になっています。ただし、バックアップ、レプリケーション、およびその他のアクティビティのソースおよびターゲットとして使用する予定のMicrosoft Hyper-V Serverを追加する必要があります。詳細については、「Microsoft Hyper-V Serverの追加」を参照してください。

多数のバックアップまたはレプリケーションアクティビティを実行する必要があるHyper-V環境では、次の理由でシンプルな導入スキームは不適切です。

  • バックアップサーバーに、必要なバックアップデータ量を格納するのに十分なディスク容量がない可能性があります。
  • バックアッププロキシとソースホストのロールを併せ持つ本番サーバーに、著しい負荷がかかる可能性があります。

バックアップ・サーバーとソースHyper-Vサーバーから、オーバーヘッドを切り離すために、高度な展開シナリオを使用できます。詳細については、「高度な導入」を参照してください。

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