スケールアウトバックアップリポジトリの制限事項
スケールアウトバックアップリポジトリには、次の制限事項があります。
- 設定情報のバックアップジョブ
- レプリケーションジョブ(レプリカシーディングなど)
- Veeam Agent for Microsoft Windows 1.5以前のバージョンで作成されたVeeam Agentバックアップジョブ
- Veeam Agent for Linux 1.0 Update 1以前のバージョンで作成されたVeeam Agentバックアップジョブ。
- サポートされないタイプのジョブがこのバックアップリポジトリにターゲットされている場合、またはサポートされないタイプのジョブで生成されたデータ(レプリカメタデータなど)がバックアップリポジトリに格納されている場合、バックアップリポジトリをスケールアウトバックアップリポジトリにパフォーマンスエクステントとして追加することはできません。このようなバックアップリポジトリをパフォーマンスエクステントとして追加するには、まず、サポートされないジョブを別のバックアップリポジトリにターゲットして、当該のバックアップリポジトリからジョブデータを削除する必要があります。
- スケールアウトバックアップリポジトリでは、交換ドライブはサポートされません。エクステントの[This repository is backed by rotated hard drives]設定が有効になっている場合、Veeam Backup & Replicationはこの設定を無視してこのリポジトリを標準のパフォーマンスエクステントと同様に処理します。
- バックアップリポジトリをスケールアウトバックアップリポジトリにパフォーマンスエクステントとして追加する場合、このバックアップリポジトリを通常のバックアップリポジトリとして使用することはできません。このバックアップリポジトリにジョブをターゲットすることはできません。代わりに、構成したスケールアウトバックアップリポジトリにジョブをターゲットする必要があります。
- スケールアウトバックアップリポジトリを別のスケールアウトバックアップリポジトリにパフォーマンスエクステントとして追加することはできません。
- バックアップリポジトリが別のスケールアウトバックアップリポジトリにエクステントとして既に追加されている場合、このバックアップリポジトリをパフォーマンスエクステントとして追加することはできません。
- バックアップリポジトリがvCloud Directorの組織に既にバックアップ先として使用されている場合、このバックアップリポジトリをパフォーマンスエクステントとして追加することはできません。
- アクティビティ(バックアップジョブ、リストアタスクなど)が実行されているバックアップリポジトリを、スケールアウトバックアップリポジトリにパフォーマンスエクステントとして追加することはできません。
- スケールアウトバックアップリポジトリ内の欠落しているリストアポイントに[Forget]または[Remove from disk]オプションを適用すると、欠落しているリストアポイントに関連付けられているバックアップファイルが、次回のオフロードおよびアーカイブジョブの実行時にキャパシティ層およびアーカイブ層から削除されます。
- Enterprise EditionのVeeam Backup & Replicationを使用すると、スケールアウトバックアップリポジトリを2つ作成できます。
各スケールアウトバックアップリポジトリでは、オブジェクトストレージリポジトリ1つをキャパシティエクステントとして、また、標準のバックアップリポジトリ4つをパフォーマンスエクステントとして追加できます。標準のバックアップリポジトリ4つの内訳は、アクティブなものが3つ、非アクティブなもの(メンテナンスモード状態)が1つです。たとえば、アクティブなエクステントに空き容量がない場合、バックアップデータをそこから避難させるために、非アクティブなエクステントを追加できます。
パフォーマンスエクステントを4つ追加し、これらのエクステントのいずれもメンテナンスモードにしない場合、スケールアウトバックアップリポジトリにターゲットされたジョブは失敗します。
Veeam Universal LicenseとEnterprise Plus Editionでは、スケールアウトバックアップリポジトリやパフォーマンスエクステントの数に制限はありません。
- 抽出ユーティリティを使用して、スケールアウトバックアップリポジトリの任意のエクステント上にあるバックアップファイルを操作したい場合は、同じエクステント上に増分バックアップファイルとフルバックアップファイルがあることを確認してください。
- Veeam Backup Validatorユーティリティは、バックアップリポジトリで構成されるパフォーマンス層に保存されているバックアップにのみ使用できます。 増分バックアップファイルと完全バックアップファイルが同じエクステントにあることを確認してください。
- スケールアウトバックアップリポジトリの再スキャン時にVeeam Backup & Replicationでバックアップを自動的にインポートするには、VBMファイルの名前とVBMファイルへのパス(バックアップリポジトリルートからVBMファイルまで、ルート自体は含まれない)に、許可された文字のみ含まれている必要があります。
- 英数字:a~z、A~Z、0~9
- 特殊文字:_-.+=@^
VBMファイルの名前とVBMファイルへのパスにスペースを含めることはできません。
VBMファイルの名前またはVBMファイルへのパスに禁止された文字が含まれている場合、Veeam Backup & Replicationでは、スケールアウトバックアップリポジトリの再スキャン時にこれらのバックアップのインポートが失敗します。これらのバックアップをインポートするには、禁止された文字を下線文字に置き換えます。例:C:\My Repository\Backup_Job\Backup_Job.vbm バックアップファイル自体の名前を変更する必要はありません。
- Veeam Backup & Replicationでは、複数のエクステントにまたがったバックアップファイルは分割されません。
- キャパシティ層としてSOBRに追加されたオブジェクトストレージリポジトリは、 NASバックアップの保存に使用できません。NASバックアップファイルをオブジェクトストレージリポジトリにアーカイブするには、ファイル共有バックアップジョブの作成時にオブジェクトストレージリポジトリをアーカイブリポジトリとして割り当てます。
- ファイル共有バックアップのキャッシュリポジトリのロールをスケールアウトバックアップリポジトリとそのエクステントに割り当てることはできません。キャッシュリポジトリの詳細については、「NASバックアップのサポート」を参照してください。
- クラウドリポジトリとして使用中のリポジトリを、スケールアウトバックアップリポジトリのエクステントとして追加することはできません。
- [Nutanix AHV VMバックアップの場合] AHV VMのバックアップジョブの特性のため、バックアップジョブに追加された各VMについて、Veeam Backup for Nutanix AHVでは個別のバックアップチェーンが必ず作成されます。したがって、スケールアウトバックアップリポジトリの詳細設定で[Use per-machine backup files]のチェックボックスをクリアした場合でも、複数のAHV VMのバックアップが1つのバックアップファイルにまとめて格納されることはありません。