Veeam Backup Enterprise Manager

Veeam Backup Enterprise Managerは、複数のバックアップサーバーが含まれた分散型エンタープライズ環境を対象とするオプションのコンポーネントです。Veeam Backup Enterprise Managerがバックアップサーバーを連携させ、単一のWebブラウザインターフェイスによってこれらのサーバーの統合ビューを提供します。単一「画面」を使用してすべてのジョブを一元的に制御および管理し、ジョブの編集やクローン化を行って、ジョブの状態を監視し、バックアップサーバー全体のレポートデータを取得できます。また、Veeam Backup Enterprise Managerでは、バックアップインフラストラクチャ全体で最新のバックアップとアーカイブされたバックアップすべてを対象にVMゲストOSファイルを検索し、これらのファイルをワンクリックでリストアすることもできます。

Veeam Backup Enterprise Managerの導入

Veeam Backup Enterprise Managerは物理マシンまたは仮想マシンにインストールできます。バックアップサーバーに展開することも、専用のマシンを使用することもできます。

Veeam Backup Enterprise Managerのサービスとコンポーネント

Veeam Backup Enterprise Managerでは、次のサービスとコンポーネントが使用されます。

  • Veeam Backup Enterprise Manager Serviceでは、Veeam Backup Enterprise Managerのすべての操作を調整し、複数のバックアップサーバーのデータを集計して、これらのサーバーに対する制御を提供します。
  • Veeam Backup Enterprise Manager構成データベースは、データを格納するためにVeeam Backup Enterprise Managerによって使用されます。データベースインスタンスを、ローカルにインストールされたSQL Server(Veeam Backup Enterprise Managerサーバーと同じマシン)またはリモートにインストールされたSQL Serverに配置できます。
  • Veeam Guest Catalog Serviceは、Veeam Backup Enterprise Managerに追加されたバックアップサーバーからVMゲストOSファイルシステムのインデックス作成データをレプリケートして統合します。インデックスデータは、Veeam Backup Enterprise Manager Catalog(Veeam Backup Enterprise Managerサーバー上のフォルダ)に格納され、Veeam Backup & Replicationで作成されたバックアップを対象にVMゲストOSファイルを検索するために使用されます。

Veeam Backup Enterprise Managerの要件

Veeam Backup Enterprise Managerをインストールするマシンは、システム要件を満たしている必要があります。詳細については、Enterprise Managerユーザーガイドの「システム要件」を参照してください。

関連トピック

Veeam Backup Enterprise Managerのインストール