ステップ6:バックアップ ストレージ設定の指定

ウィザードの[Storage]ステップで、ジョブ用のバックアップインフラストラクチャコンポーネント(バックアッププロキシおよびバックアップリポジトリ)を選択し、バックアップストレージ設定を定義します。

  1. [Backup proxy]フィールドの横にある[Choose]をクリックして、バックアッププロキシを選択します。
    • [On-host backup]モードを選択すると、ソースのMicrosoft Hyper-Vホストがソースホストとバックアッププロキシのロールを実行します。このモードでは、Veeamデータムーバーが直接ホスト上で実行されて、データ取得操作の合理化に役立ちますが、ホストに追加の負荷がかかります。

ジョブでCSVにディスクが配置されているVMを処理し、Microsoft CSV Software Shadow Copy Providerがスナップショットの作成に使用されている場合、CSVを所有しているMicrosoft Hyper-Vホストがオンホストバックアッププロキシとして使用されます。

    • [Off-host backup]モードを選択すると、Veeamデータムーバーは専用のオフホストバックアッププロキシ上で起動します。このモードでは、すべてのバックアップ処理操作がソースホストからオフホストバックアッププロキシに移行します。

デフォルトでは、ジョブにオフホストバックアップモードを選択しているもののジョブが開始されたときに利用可能なオフホストバックアッププロキシがない場合、Veeam Backup & Replicationは自動的にオンホストバックアップモードにフェイルオーバーします。フェイルオーバーを無効にするには、[Failover to on-host backup mode if no suitable off-host proxies available]チェックボックスをクリアします。このオプションを無効にした場合、ジョブを開始する前にオフホストバックアッププロキシをチェックする必要があります。オフホストバックアッププロキシが利用できない場合や適切に構成されていない場合は、ジョブが開始しません。

オフホストバックアップを実行するために、Veeam Backup & Replicationではオフホストバックアッププロキシとプロキシ設定(許可されているタスクの数やソースボリュームへの接続性など)への現在の負荷を分析して、ジョブに適したオフホストバックアッププロキシを選択します。ジョブで使用する必要のあるオフホストバックアッププロキシを明示的に指摘することもできます。そのためには、[Use the following backup proxy servers only]チェックボックスをオンにして、リストから1つ以上のオフホストバックアッププロキシを選びます。いずれかのオフホストバックアッププロキシが失敗したりソースボリュームへの接続性を失ったりしても、バックアップジョブが確実に開始されるようにするため、2つ以上のバックアッププロキシを選択することをお勧めします。

  1. [Backup repository]リストから、作成されたバックアップファイルを保存する必要のあるバックアップリポジトリを選択します。バックアップリポジトリを選択すると、Veeam Backup & Replicationがバックアップリポジトリ内に使用可能な空き領域がどれぐらいあるかを自動的にチェックします。
  2. バックアップリポジトリに保存されている特定のバックアップに、ジョブをマッピングできます。バックアップファイルを新しいバックアップリポジトリに移動し、この新しいバックアップリポジトリ内の既存のバックアップにジョブをポイントする場合に、バックアップジョブのマッピングが役立ちます。また、構成データベースが破損したため、バックアップジョブを再構成する必要がある場合にも使用できます。

ジョブをバックアップにマッピングするには、[Map backup]リンクをクリックし、バックアップリポジトリ内のバックアップを選択します。バックアップはジョブ名によって容易に特定できます。バックアップを見つけるには、ウィンドウの下部にある検索フィールドを使用することもできます。

  1. [Retention Policy]フィールドで、リストアポイントの保持ポリシーを構成します。
  • 直近の<N>個のリストアポイントを保持する必要がある場合は、ドロップダウンリストから[restore points]を選択します。次に、リストアポイント数を指定します。
  • 直近の<N>日間に作成されたすべてのリストアポイントを保持する必要がある場合は、ドロップダウンリストから[days]を選択します。次に、日数を指定します。

指定した数を超えると、最も古いリストアポイントが、バックアップチェーンから削除されるか、最も近い次のリストアポイントとマージされます。詳細については、「短期保持ポリシー」を参照してください。

  1. バックアップジョブで作成されたバックアップファイルを、第2の保存先(バックアップリポジトリまたはテープ)にアーカイブする場合は、[Configure secondary destination for this job]チェックボックスを選択します。このオプションを有効にすると、New Backup Jobウィザードに追加のステップ、[Secondary Target]が含められます。ウィザードの[Secondary Target]ステップで、バックアップジョブをBackup copyジョブや、Backup to tape のバックアップジョブにリンクできます。

このオプションを有効にできるのは、既にバックアップサーバーにBackup copyジョブまたはBackup to tapeジョブが構成されている場合だけです。

ステップ6:バックアップストレージ設定の指定