バックアップからのレプリカの仕組み
バックアップからレプリカは、定期的なレプリケーションジョブによって作成されます。レプリケーションジョブを設定するときに、VMバックアップを使用し、データのソースとしてバックアップリポジトリを定義します。このVMのバックアップが異なるバックアップリポジトリにある場合、ソースとして複数のバックアップリポジトリを選択できます。この場合、Veeam Backup & Replicationはこれらのバックアップ・リポジトリ全体で最新のVMリストア・ポイントを参照します。
たとえば、同じVMを処理する2つのバックアップジョブを構成し、これらのジョブを2つの異なるバックアップリポジトリで対象としました。バックアップジョブは、次のバックアップファイルを作成しました。
- バックアップジョブ1はバックアップリポジトリ1に2つのリストアポイントを作成します。日曜日のフルバックアップファイル、火曜日の増分バックアップファイルです。
- バックアップジョブ2はバックアップリポジトリ2に1つのリストアポイントを作成します。月曜日のフルバックアップファイルです。
レプリケーションジョブは、バックアップからVMデータを取得するように構成されており、毎日実行するようにスケジュールされます。この場合、レプリケーションジョブは、次の方法でバックアップからVMデータを取得します。
- 日曜日に、レプリケーションジョブは、バックアップリポジトリ1のフルバックアップファイルからVMデータを取得します。
- 月曜日に、レプリケーションジョブは、バックアップリポジトリ2のフルバックアップファイルからVMデータを取得します。
- 火曜日に、レプリケーションジョブは、バックアップリポジトリ1の増分バックアップファイルからVMデータを取得します。
状況によって、バックアップリポジトリの新しいリストアポイントが、レプリケーションジョブが開始する時間までに作成されない場合があります。この場合、Veeam Backup & Replicationには、最新のリストア・ポイントがすでにレプリケートされていることを知らせる警告が表示されます。レプリケーションジョブセッションは、Warningステータスで完了します。
注 |
本番ネットワーク経由でVMをレプリケートする場合、Veeam Backup & Replicationは最新のVM状態の時点でVMデータを取得します。バックアップからVMをレプリケートする場合、Veeam Backup & Replicationは、バックアップが作成された時点でVMデータを取得します。VMレプリカのリストアポイントは、(レプリカジョブセッションが実行された時刻ではなく)対応するVMバックアップリストアポイントと同じタイムスタンプを持っています。 |