ステップ4:ターゲットバックアップストレージ設定の定義

ウィザードの[Storage]ステップで、ファイル共有バックアップジョブによるバックアップファイルの保存先となるバックアップリポジトリとアーカイブリポジトリ、およびこれらのリポジトリにファイルおよびフォルダを移動するための設定を定義します。バックアップリポジトリまたはアーカイブリポジトリのロールを割り当てることができるストレージのタイプについては、「NASバックアップのサポート」を参照してください。

ステップ4:ターゲットバックアップストレージ設定の定義 注:

[File Version Settings]で構成する、保持するファイルバージョンの数を制限するオプションを使用した場合、Veeam Backup & Replicationでは、まずそれらのファイルバージョン保持設定が適用され、その後にのみ、このステップで指定した時間ベースの保持設定が適用されるということに留意してください。

  1. [Backup repository]ドロップダウンリストから、バックアップファイルを保存するリポジトリを選択します。バックアップリポジトリを選択すると、Veeam Backup & Replicationによって自動的に残りの空き領域が確認されます。バックアップを保存できる十分な空き領域があることを確認します。
  2. バックアップリポジトリに保存されている特定のバックアップに、ジョブをマッピングできます。バックアップジョブのマッピングによって、バックアップファイルを新しいバックアップリポジトリに移動し、この新しいバックアップリポジトリ上の既存のバックアップにジョブをポイントすることができます。また、構成データベースが破損したため、バックアップジョブ設定を再構成する必要がある場合にも便利です。

ジョブをバックアップにマッピングするには、[Map backup]リンクをクリックします。開いた[Select Backup]ウィンドウで、バックアップリポジトリ内のバックアップを選択します。バックアップはジョブ名によって容易に特定できます。バックアップを見つけるには、ウィンドウの下部にある検索フィールドを使用することもできます。

  1. [Keep all file versions for the last]フィールドを使用して、選択したファイル共有内の最新のすべてのファイルバージョンのコピーをバックアップリポジトリに保持する期間を指定します。この設定で指定した期間内の任意のリストアポイントまでファイル共有全体をリストアできます。

たとえば、[Keep all file versions for the last]を30日に設定した場合は、バックアップリポジトリに、過去30日間にファイル共有に出現したすべてのファイルバージョンが保存されます。31日目のスケジュール時刻に、ファイル共有バックアップジョブにより、まず新しいファイルバージョンがバックアップされ、それらがバックアップリポジトリに保存されます。その直後に、30日より前の(1日目に作成された)ファイルバージョンが、バックアップリポジトリから削除されるか、または、[Keep previous file version for]チェックボックスを選択してありアーカイブ保持を構成してある場合はアーカイブリポジトリに移動されます。

  1. 一部のファイルのバージョンをバックアップリポジトリからの移動後に長期的に保持する必要がある場合は、オブジェクトストレージなど、安価なアーカイブストレージにファイルバージョンを移動するようにアーカイブオプションを構成できます。

アーカイブリポジトリを使用するには、[Keep previous file versions for]チェックボックスをオンにします。右側のフィールドで、バックアップファイルを保持する必要がある月数または年数を指定します。

この設定は、ファイルバージョンがバックアップリポジトリからアーカイブリポジトリに移動した時点からではなく、バックアップファイルがバックアップリポジトリに作成されてからの期間を表します。

  1. [Archive repository]ドロップダウンリストから、アーカイブファイルおよびフォルダを保存するリポジトリとして使用するストレージを選択します。

デフォルトでは、バックアップリポジトリから削除されたファイルはすべて、アーカイブリポジトリに移されます。すべてのファイルをアーカイブに保持する必要がない場合は、保持するファイルを選択できます。

  1. アーカイブする必要があるファイルとアーカイブから除外するファイルを指定するには、次の手順を実行します。
  1. [Choose]をクリックして、[File Archive Settings]ウィンドウを開きます。
  2. [Files to archive]の下で、アーカイブする必要があるファイルを指定します。
  • All files — バックアップリポジトリからアーカイブリポジトリに移動されたすべてのファイルをアーカイブするには、このオプションを選択します。
  • All files except the following extensions — 特定の拡張子が付いたファイルをアーカイブの選択から除外するには、このオプションを選択します。選択から除外するファイルの拡張子を指定します。指定した拡張子が付いたファイルは、バックアップリポジトリからアーカイブリポジトリにコピーされません。
  • Files with the following extensions only — 特定の拡張子が付いたファイルのみをアーカイブするには、このオプションを選択します。アーカイブするファイルの拡張子を指定します。これらの拡張子が付いたファイルは、バックアップリポジトリからアーカイブリポジトリにコピーされます。

ステップ4:ターゲットバックアップストレージ設定の定義