事前定義されたテスト

 

Veeam Backup & Replicationでは、次の事前に定義されたテストを通じてVMを検証できます。

  • ハートビートテスト。VMが起動すると、Veeam Backup & Replicationはハートビート・テストを実行し、VM内にインストールされたHyper-V統合サービスからハートビートが送信されるまで待機して、VMゲストOSが動作していることを判別します。ハートビートが特定の時間間隔で定期的に送信されれば、テストは合格です。
  • PingテストVeeam Backup & Replicationは、バックアップ・サーバーのVMに対してping要求を送信し、VMが応答できるかどうかを確認します。VMがping要求に応答すれば、テストは合格です。

Veeam Backup & Replicationでは、Hyper-V VMのIPアドレスを検出するために次の2つのアルゴリズムを使用します。

    • Veeam Backup & ReplicationはVMゲストOS内にインストールされたHyper-V統合サービスと通信して、VMのIPアドレスを検出します。
    • Veeam Backup & Replicationはプロキシ・アプライアンスの特別なモジュールを使用して、分離されたネットワーク内で起動されたVMのIPアドレスを確認します。このアルゴリズムは、VMにHyper-V統合サービスがインストールされていない場合などに使用します。
  • アプリケーション・テストVeeam Backup & Replicationは、VM内のアプリケーションが起動するまで待機し、これらのアプリケーションに対してスクリプトを実行します。Veeam Backup & Replicationでは、次の2つの種類の事前に定義されたスクリプトを使用します。
    • DNSサーバー、ドメイン・コントローラー、グローバル・カタログ・サーバー、メール・サーバー、およびWebサーバーに対しては、Veeam Backup & Replicationはアプリケーション固有のポートを調査するスクリプトを使用します。たとえば、ドメイン・コントローラーを検証するために、Veeam Backup & Replicationはポート389を調査して応答を確認します。応答が受信されれば、テストは合格です。
    • Microsoft SQL Serverに対しては、Veeam Backup & ReplicationはMicrosoft SQL Server上のインスタンスとデータベースへの接続を試みるスクリプトを使用します。詳細については、「Microsoft SQL Server Checkerスクリプト」を参照してください。

ハートビート・テストを実行するには、VM内にHyper-V統合サービスがインストールされている必要があります。Hyper-V統合サービスがインストールされていないと、このテストはスキップされます。

アプリケーショングループに追加されたVMや、リンクされたSureBackupジョブによって処理されるVMに対して、検証テストを実行できます。検証テストの設定では、アプリケーショングループまたはSureBackupジョブの設定で指定し、カスタマイズできます。

事前に定義されたテスト