SureBackupジョブ

SureBackupジョブは、復元検証のタスクです。SureBackupジョブは、復元検証タスクのすべての設定とポリシー(アプリケーショングループと使用する仮想ラボ、仮想ラボで検証する必要があるVMバックアップなど)を集計します。SureBackupジョブは手動で実行することも、自動的に実行されるようにスケジュールすることもできます。

SureBackupジョブの実行時、Veeam Backup & Replicationはまず、復元を検証するための環境を作成します。

  1. Veeam Backup & Replicationが仮想ラボを起動します。
  2. 仮想ラボで、Veeam Backup & Replicationが、アプリケーショングループのVMを定められた順番に起動します。アプリケーショングループのVMは、検証対象のVM(リンクされたジョブのVM)がバックアップから起動してテストされるまで、動作し続けます。

アプリケーション・グループのVMの有効なリストア・ポイントがVeeam Backup & Replicationで検出されない場合、SureBackupジョブは失敗します。

  1. 仮想ラボが使用可能な状態になると、Veeam Backup & Replicationは検証対象のVM(リンクされたジョブのVM)を適切なリストアポイントに起動し、ジョブの設定に応じて、VMを1つずつ検証したり、いくつかのストリームを作成して複数のVMを同時に検証したりします。

検証対象のVMの有効なリストア・ポイントがVeeam Backup & Replicationで検出されない場合、このVMの検証は失敗しますが、ジョブは引き続き実行されます。

デフォルトでは、同時に最大3つのVMを起動してテストできます。同時に起動してテストするVM数は増やすこともできますが、これらのVMで多くのリソースが必要な場合は、SureBackupジョブのパフォーマンス、およびこの仮想ラボが存在するHyper-Vホストのパフォーマンスが低下する可能性があります。

検証プロセスが完了すると、アプリケーショングループのVMの電源がオフになります。オプションとして、アプリケーショングループのVMを動作させて手動のテストを実行したり、ユーザー向けのアプリケーションアイテムレベルの復元を有効にしたりできます。

場合によっては、SureBackupジョブのスケジュールがこれにリンクしたバックアップジョブのスケジュールに重なることがあります。バックアップジョブによってバックアップファイルがロックされるため、SureBackupジョブでこのようなバックアップを検証できなくなります。このような場合、 Veeam Backup & Replicationでは、対応するバックアップ・ジョブが終了するまでSureBackupジョブは開始されません。

ジョブの重複の状況に対処するには、バックアップジョブとSureBackupジョブを連鎖したり、SureBackupジョブのタイムアウト時間を定義したりすることができます。詳細については、「ジョブスケジュールの指定」を参照してください。

SureBackupジョブ 注:

アプリケーション・グループのVMと検証対象のVMは、VMwareまたはHyper-Vの、同じプラットフォームに属している必要があります。混合シナリオはサポートされていません。

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