操作モード

バックアップターゲットのストレージ構成とタイプに応じて、HPE StoreOnceを以下のモードで動作させることができます。

ソース側データ重複排除

バックアップターゲットが次の要件を満たしている場合、HPE StoreOnceではソース側重複排除が実行されます。

ソース側でデータを重複排除するために、HPE StoreOnceではHPE StoreOnce Catalystエージェントが使用されます。HPE StoreOnce Catalystエージェントは、HPE StoreOnce Catalystソフトウェアのコンポーネントです。HPE StoreOnceアプライアンスと通信するゲートウェイサーバーにインストールされます。

HPE StoreOnceは、ターゲットに書き込む前にソース側でデータを重複排除します。

  1. バックアップジョブセッション中に、HPE StoreOnceがHPE StoreOnceアプライアンスに入ってくるデータをチャンクごとに分析し、各データチャンクのハッシュ値を計算します。ハッシュ値はディスク上のインデックスに保存されます。
  2. HPE StoreOnce Catalystエージェントが新しいデータフローのデータチャンクについてハッシュ値を計算し、これらのハッシュ値をターゲットに送信します。
  3. HPE StoreOnceがディスクに既に格納されているデータブロックを特定し、この情報をHPE StoreOnce Catalystエージェントに伝達します。HPE StoreOnce Catalystエージェントが一意のデータブロックのみをターゲットに送信します。

この結果、ネットワークの負荷が軽減され、バックアップジョブのパフォーマンスが向上し、ディスク容量を節約できます。

本番モード 

ターゲット側データ重複排除

バックアップターゲットが次のように構成されている場合、HPE StoreOnceではターゲット側重複排除が実行されます。

CIFSストアの使用の詳細については、「共有フォルダモード」を参照してください。

HPE StoreOnceは、HPE StoreOnceにデータが転送された後で、ターゲット側でデータを重複排除します。

  1. HPE StoreOnceがHPE StoreOnceアプライアンスに入ってくるデータをチャンクごとに分析し、各データチャンクのハッシュ値を生成します。ハッシュ値はターゲット側のインデックスに保存されます。
  2. HPE StoreOnceがターゲットに転送されたVMデータを分析し、同一のデータチャンクをディスクに既に保存されているデータチャンクへの参照に置き換えます。

この結果、新しいデータチャンクのみがディスクに書き込まれるため、ディスク容量を節約できます。

本番モード 

共有フォルダモード

HPE StoreOnce Catalystライセンスを持っていない場合、HPE StoreOnceアプライアンスを共有フォルダのバックアップリポジトリとして追加できます。このモードでは、HPE StoreOnceによってターゲット側重複排除が実行されます。

HPE StoreOnceを共有フォルダモードで使用する場合、(HPE StoreOnceが重複排除ストレージアプライアンスとして追加されている場合の統合モードと比べて)バックアップジョブと変換操作のパフォーマンスが低下します。

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