バックアップコピージョブのシードの作成
バックアップコピージョブには、シードとして使用できるバックアップについての制限事項があります。それらの制限事項は「バックアップファイルのマッピング」セクションで示します。
これらの制限事項に対処するには、セカンダリバックアップコピージョブを使用してシードを作成します。プライマリバックアップコピーのジョブのシードを作成するには、以下の手順を実行します。
- バックアップコピーのジョブを作成します。このバックアップコピーのジョブにコピーしたいリストアポイントを含むマシンまたはバックアップを追加します。バックアップコピーのジョブを、ソース側のバックアップリポジトリに保存します。このバックアップリポジトリは、中間リポジトリとして使用されます。
- バックアップコピーのジョブを実行して、中間バックアップリポジトリにフルバックアップファイル(VBK)を作成します。
- 作成したVBKファイルおよびVBMファイルを、中間バックアップリポジトリからターゲットバックアップリポジトリに移動します。
- リポジトリの再スキャンを実行して、ターゲットバックアップリポジトリを移入します。
初期のバックアップファイルが暗号化されている場合は、パスワードを入力してフルバックアップファイルのロックを解除する必要があります。そうしないと、Veeam Backup & Replicationで、バックアップリポジトリ内のバックアップのリストにフルバックアップファイルが表示されません。詳細については、「暗号化されたバックアップのインポート」を参照してください。
- バックアップコピーのジョブを、作成してターゲットバックアップリポジトリに転送したフルバックアップファイルに再マッピングします。
- [Sync Now]をクリックして、バックアップコピーを開始します。
この結果、Veeam Backup & Replicationではフル・バックアップ・ファイルがシードとして使用されます。ソースバックアップリポジトリ内でマシンの新しいリストアポイントが利用可能になると、Veeam Backup & Replicationによってそのリストアポイントがターゲットバックアップリポジトリにコピーされ、それがフルバックアップシードの隣に格納されます。
定期コピーモードのバックアップコピー間隔の指定
バックアップコピージョブを構成するときには、そのバックアップコピー間隔で、バックアップのコピー元となるバックアップリポジトリ内のリストアポイントのチェーン全体が対象になるようにします。バックアップコピー間隔の長さは、リストアポイント選択のアルゴリズムに影響します。Veeam Backup & Replicationでは、以下の基準に一致するリストアポイントのみがコピーされます。
つまり、最も古いリストアポイントが作成後1週間であるバックアップチェーンがある場合、バックアップコピー間隔を1週間に設定する必要があります。バックアップ・コピー間隔をより短い時間間隔、例えば1日に設定した場合、1日より古いすべてのリストア・ポイントは検索の対象外になり、そのようなリストア・ポイントはVeeam Backup & Replicationでは転送しません。詳細については、「リストアポイントの選択」を参照してください。