ライセンス制限の超過
サブスクリプションおよびレンタルのインスタンスライセンスの場合、Veeam Backup & Replicationは、ライセンスで指定されているインスタンス数で対応可能なワークロードよりも多くのワークロードを保護できます。契約(ライセンスキー)の継続期間の間は、保護対象ワークロードの数を増やすことができます。
注 |
NASバックアップ機能のライセンスでは、余剰のライセンス対応はできません。 |
ライセンスの制限数は、ライセンスで指定されているインスタンス数、またはインスタンス合計数の一定割合まで(どちらの数が多いかにより決定される)上回ることができます。超過の制限数は、ライセンスのタイプによって異なります。
ライセンスの種類 | 超過の制限数 | 説明 |
---|---|---|
永久ライセンス | 不許可 | ライセンス制限数を超えているワークロードは処理されません。 |
サブスクリプションライセンス | インスタンス5個(または合計インスタンス数の5%)未満 | 保護対象のすべてのワークロードは正常に処理され、Veeam Backup & Replicationで警告メッセージは表示されません。 |
インスタンス5~10個(または合計インスタンス数の5~10%) | 保護対象のすべてのワークロードは正常に処理されます。 週に1回、Veeam Backup & Replicationコンソールを開いたときに、Veeamライセンスポリシーに違反しているという警告メッセージが表示されます。 | |
インスタンス10個(または合計インスタンス数の10%)超 | ライセンス制限数を10インスタンス余り(または合計インスタンス数の10%)超過したワークロードは処理されません。 Veeam Backup & Replicationコンソールを開くたびに、Veeamライセンスポリシーに違反しているという警告メッセージが表示されます。 | |
レンタルライセンス | 『Veeam Cloud Connectガイド』の「レンタルライセンス」セクションを参照してください。 |
たとえば、ワークロードを保護するためにインスタンス500個のサブスクリプションライセンスを保有しているとします。上の表によると、インスタンス10個までか合計インスタンス数の10%まで(どちらか数が多いほう)、ライセンス制限数を超えて使用できます。ライセンスにおけるインスタンス数は500個であるため、さらに50個のインスタンスを使用できることになります(50は500の10%であり、50は10より多い)。以下の点を考慮してください。
- ライセンス制限数の超過が合計インスタンス数の5%以下(最大でインスタンス25個)まで、Veeam Backup & Replicationは制限なしで、保護対象のすべてのワークロードを処理します。
- ライセンス制限数を5~10%(インスタンス25~50個)上回っている場合、Veeam Backup & Replicationは保護対象のワークロードを処理し、その上で週1回、Veeam Backup & Replicationコンソールを開いたときに警告メッセージを表示します。Veeam Backup & Replicationはこのメッセージで、超過しているインスタンスの数と、そのライセンスであと何個のインスタンスまで上回ることができるかについて、情報を提供します。
- ライセンス制限数を10%(インスタンス50個以上)を超えて上回っている場合、Veeam Backup & Replicationは、その制限数を超えているワークロードを処理せず、Veeam Backup & Replicationコンソールを開くたびに警告メッセージを表示します。Veeam Backup & Replicationはこのメッセージで、そのライセンスで超過しているインスタンスの数について情報を提供します。
ライセンスの制限数を超えると、ジョブを正しく完了させるために必要なインスタンスの数がログに含まれるようになります。