バックアッププロキシに関する要件と制限事項
バックアッププロキシのロールを割り当てる前に、次の前提条件と制限事項を確認してください。
ストレージへの接続
次のリストでは、マシンとそのマシンのバックアップを保持するストレージとの間で可能な接続を示します。1つ目の接続が最も効率がよく、最後の1つが最も効率が下がります。
- バックアッププロキシとして使用されるマシンは、VMが格納されたストレージまたはVMデータが書き込まれるストレージに直接アクセスします。この方法で、バックアッププロキシはLANをバイパスして、データストアから直接データを取得します。
- バックアッププロキシは、データストア上のVMディスクにHotAddアクセスが可能なVMとすることができます。このタイプのプロキシは、ホストとバックアッププロキシとの間でLANを経由せずにデータ転送することもできます。
- 上記のいずれのシナリオも不可能な場合は、ネットワークがソースにより近いマシンに、またはプロキシの接続先となるターゲットストレージにバックアッププロキシのロールを割り当てることができます。この場合、VMデータはNBDプロトコルを使用してLAN経由で転送されます。
一般的な要件および制限事項
- バックアッププロキシのロールは、次のマシンに割り当てることができます。
- 物理および仮想Microsoft Windowsマシン
- 物理または仮想Linuxマシン
- マシンは、システム要件を満たしている必要があります。詳細については、「システム要件」を参照してください。
- マシンを管理対象サーバーとして、Veeam Backup & Replicationコンソールに追加する必要があります。
- 仮想アプライアンス(Hot-Add)モードを使用してVMデータを処理するプロキシをバックアップする場合は、変更ブロック追跡メカニズム(CBT)は無効になります。CBTの詳細については、「変更ブロック追跡」を参照してください。
一般的な要件および制限事項に加えて、次のものもLinuxバックアッププロキシに適用されます。
そのため、Linuxサーバー用に指定したユーザーアカウントは、ルートユーザーか、ルートに昇格したユーザーでなければなりません。詳細については、「Veeamデータムーバーサービス」を参照してください。
- LinuxバックアッププロキシにはSSH接続が必要になります。
そのため、1回限定のログイン情報を使用して追加されたLinuxサーバーにバックアッププロキシのロールを割り当てることはできません。詳細については、「Veeamデータムーバーサービスに関する要件と制限事項」、およびAdding Linux Serversウィザードの[Specify Credentials and SSH Settings]ステップを参照してください。
- VMware vSphereクライアントでLinuxサーバーのdisk.EnableUUIDパラメータをTRUEに設定する必要があります。
- LinuxバックアッププロキシをVMware Cloud on AWSとともに使用することはできません。これは、VMwareに必要なVDDK設定をLinuxバックアッププロキシ上で有効にできないためです。
- 仮想アプライアンス(Hot-Add)転送モードを使用する Linuxバックアッププロキシでは、VMコピーのシナリオはサポートされません。
- ストレージシステムとの統合の場合:LinuxバックアッププロキシではNFSプロトコルはサポートされません。
- Linuxバックアッププロキシは、ゲストインタラクションには使用できません。