プロキシアプライアンス
プロキシアプライアンスは、Linuxベースの補助インスタンスです。バックアップしたデータをGoogle Compute Engineにアップロードする際に使用します。Veeam Backup & Replication は、リストア処理の間だけ Google Compute Engine にプロキシアプライアンスを自動的に配置し、その後すぐに削除します。
リストア元のバックアップのタイプとその場所によって、プロキシアプライアンスが必須になるかオプションになるかが決まります。リストア元が次の場合は、プロキシアプライアンスが必須となります。
- エクスターナルリポジトリに保存されているGoogle Compute EngineVMインスタンスのバックアップ。
- オブジェクトストレージリポジトリに保存されている仮想マシンと物理マシンのバックアップ。
バックアップレポジトリに保存された仮想マシンおよび物理マシンのバックアップ、またはバックアップコピージョブでバックアップレポジトリにコピーされたGoogle Compute Engine仮想マシンのバックアップから復元する場合、プロキシアプライアンスはオプションです。ただし、プロキシアプライアンスがオプションの場合でも、これを使用することを推奨します。プロキシアプライアンスによってパフォーマンスが大幅に向上する可能性があるためです。プロキシアプライアンス設定は、Google Compute Engine ウィザードの[Proxy Appliance]のステップで指定できます。
プロキシアプライアンスの要件
プロキシアプライアンスを構成するときは、次の点に注意してください。
- オンプレミスのオブジェクトストレージリポジトリのバックアップからリストアする場合は、プロキシアプライアンスマシンからソースオブジェクトストレージリポジトリにアクセスできる必要があります。オブジェクトストレージリポジトリへのアクセス権を提供するには、VPNや Google Dedicated Interconnectを使用できます。詳細については、 GoogleCloudのドキュメントをご覧ください。
- 1つのマシンディスクをGoogle Compute Engineにアップロードするには、プロキシアプライアンスに1 GBのRAMが必要です。プロキシアプライアンス用に選択したGoogle Compute Engineインスタンスタイプが、すべてのマシンディスクをアップロードできるだけのメモリを備えていることを確認してください。そうでない場合、リストアプロセスが失敗することがあります。
- VPCルートテーブルには、Veeam Backup & ReplicationサーバーのIPアドレスからアクティブなGoogleCloudインターネットゲートウェイへのルートが含まれている必要があります。インターネットゲートウェイおよびルートテーブルの作成方法の詳細については、Google Cloudのドキュメントを参照してください。