メンテナンスモードへの切り替え
Veeam Backup & Replicationでは、スケールアウトバックアップリポジトリのどのパフォーマンスエクステントでも、メンテナンスモードへ切り替えることができます。このモードは、パフォーマンスエクステントのアップグレードやパッチのインストールなどのサービスアクションを行う必要がある場合に使用します。「エクステントからのバックアップの退避」にある通り、バックアップを退避するには、パフォーマンスエクステントをメンテナンスモードに切り替える必要があります。
メンテナンスモードのエクステントは、機能が制限された状態で動作します。
- Veeam Backup & Replicationでは、このパフォーマンスエクステントをターゲットとした新しいタスクは開始されません。
- このパフォーマンスエクステントに配置されているバックアップファイルからVMデータをリストアすることはできません。また、バックアップチェーンの一部がメンテナンスモードのエクステントに存在する場合、他のパフォーマンスエクステントに配置されているバックアップファイルからVMデータをリストアすることはできません。
保守モードを切り替えると、Veeam Backup & Replicationによってリポジトリ保守ジョブが起動されます。リポジトリメンテナンスジョブでは、エクステントにターゲットされたジョブとタスクのステータスがチェックされて、エクステントが次のモードのいずれかになります。
- パフォーマンスエクステントを使用するタスクが現在実行されていない場合、このジョブによってエクステントは即座にメンテナンスモードになります。
- パフォーマンスエクステントがタスク(バックアップジョブなど)でビジー状態である場合、このジョブによってエクステントはメンテナンス保留状態になり、タスクが完了するまで待機します。タスクが完了すると、エクステントはメンテナンスモードになります。
パフォーマンスエクステントをメンテナンスモードにするには、次の手順を実行します。
- [Backup Infrastructure]ビューを開きます。
- インベントリペインで、[Scale-out Repositories]の下のスケールアウトバックアップリポジトリを選択します。
- 作業領域で、該当するエクステントを選択してリボンの[Maintenance Mode]をクリックするか、エクステントを右クリックして[Maintenance mode]を選択します。
メンテナンスモードを終了するには、該当するエクステントを選択してリボンの[Maintenance Mode]をクリックするか、右クリックして[Maintenance mode]を選択します。