Veeam Backup Enterprise Manager
Veeam Backup Enterprise Managerをインストールするには、次の構文を持つコマンドを使用します。
msiexec.exe [/L*v "<path_to_log>"] /qn /i "<path_to_msi>" ACCEPTEULA="yes" ACCEPT_THIRDPARTY_LICENSES="1" [INSTALLDIR="<path_to_installdir >"] VBREM_LICENSE_FILE="<path_to_license_file>" [VBREM_SERVICE_USER="<Veeam_EM_Service_account>"][VBREM_SERVICE_PASSWORD="<Veeam_EM_Service_account_password>"] [VBREM_SERVICE_PORT="<Veeam_EM_Service_port>"] |
このコマンドには、次のパラメータが含まれています。
オプション | パラメータ | 必須 | 説明 |
---|---|---|---|
/L | *vログファイル | いいえ | インストールログファイルを詳細出力の設定で作成します。 ログファイルのフルパスをパラメータ値として指定します。前回のインストールで作成されたセットアップログファイルは、クリアされます。 例:/L*v "C:\ProgramData\Veeam\Setup\Temp\Logs\EM.txt" |
/q | n | はい | ユーザーインターフェイスのレベルを「いいえ」に設定すると、インストール時にユーザーによる操作が不要になります。 |
/i | セットアップファイル | はい | Veeam Backup Enterprise Managerをインストールします。 セットアップファイルのフルパスをパラメータ値として指定します。 例: /i "C:\Veeam\EnterpriseManager\BackupWeb_x64.msi" |
ACCEPTEULA | yes/no | はい | Veeamライセンス契約に同意するかどうかを指定します。ライセンス契約に同意し、インストールを続けるには、yesを指定します。 例:ACCEPTEULA="yes" |
ACCEPT_THIRDPARTY_LICENSES | 0/1 | はい | Veeamが取り入れている第三者コンポーネントのライセンス契約に同意するかどうかを指定します。ライセンス契約に同意し、インストールを続けるには、1を指定します。 例:ACCEPT_THIRDPARTY_LICENSES="1" |
INSTALLDIR | パス | いいえ | 指定した場所にコンポーネントをインストールします。 デフォルトでは、Veeam Backup & Replicationは、C:\Program Files\Veeam\フォルダのEnterprise Managerサブフォルダを使用します。 例:INSTALLDIR="C:\Backup\" |
VBREM_LICENSE_FILE | ライセンスのパス | はい | ライセンスファイルのフルパスを指定します。 例:VBREM_LICENSE_FILE="C:\Users\Administrator\Desktop\enterprise - veeam_backup_trial_0_30.lic" |
VBREM_SERVICE_USER | ユーザー | いいえ | Veeam Backup Enterprise Manager Serviceを実行するアカウントを指定します。アカウントは、インデックスファイルが格納されるVBRCatalogフォルダのフルコントロールNTFS権限と、使用する予定のMicrosoft SQL ServerにあるVeeam Backup Enterprise Manager構成データベースのデータベース所有者権限を持っている必要があります。 このパラメータを指定しないと、Veeam Backup Enterprise Manager Serviceは、LocalSystemアカウントで実行されます。 VBREM_SERVICE_USERパラメータとともに、VBREM_SERVICE_PASSWORDパラメータを指定する必要があります。 例:VBRC_SERVICE_USER="BACKUPSERVER\Administrator" |
VBREM_SERVICE_PASSWORD | パスワード | いいえ | Veeam Backup Enterprise Manager Serviceを実行するアカウントのパスワードを指定します。 例: VBREM_SERVICE_PASSWORD="1234" |
VBREM_SERVICE_PORT | ポート | いいえ | Veeam Backup Enterprise Manager Serviceで使用するTCPポートを指定します。 デフォルトでは、ポート番号9394が使用されます。 例:VBREM_SERVICE_PORT ="9394" |
VBREM_SQLSERVER_SERVER | SQLサーバー/インスタンス | いいえ | Veeam Backup Enterprise Manager構成データベースを展開する、Microsoft SQL Serverとインスタンスを指定します。 デフォルトでは、Veeam Backup & Replicationは、Microsoft Windows 7またはMicrosoftWindows Server 2008 R2を実行しているマシンには(local)\VEEAMSQL2012サーバーを使用し、Microsoft Windows Server 2012以降を実行しているマシンには(local)\VEEAMSQL2016 を使用します。 例:VBREM_SQLSERVER_SERVER="BACKUPSERVER\VEEAMSQL2012_MY" |
VBREM_SQLSERVER_DATABASE | データベース | いいえ | Veeam Backup Enterprise Managerデータベースの名前を指定します。 デフォルトでは、このデータベースはVeeamBackupReportingという名前で展開されます。 例:VBREM_SQLSERVER_DATABASE="VeeamBackupReporting01" |
VBREM_SQLSERVER_ | 0/1 | いいえ | Veeam Backup Enterprise Managerが展開されているMicrosoft SQL Serverに、Microsoft SQL Server認証モードを使用して接続するかどうかを指定します。 SQL Server認証モードを使用する場合は、このパラメータを1に設定します。このパラメータを使用しない場合、Veeam Backup Enterprise Managerは、Microsoft SQL ServerにMicrosoft Windows認証モードで接続します(デフォルト値は0)。 このパラメータとともに、VBREM_SQLSERVER_USERNAME と VBREM_SQLSERVER_PASSWORDの各パラメータを指定する必要があります。 例:VBREM_SQLSERVER_AUTHENTICATION="1" |
VBREM_SQLSERVER_USERNAME | ユーザー | いいえ | VBREM_SQLSERVER_AUTHENTICATIONパラメータを指定した場合、このパラメータを使用する必要があります。 Microsoft SQL Serverに、SQL Server認証モードで接続するログインIDを指定します。 例:VBREM_SQLSERVER_USERNAME="sa" |
VBREM_SQLSERVER_PASSWORD | パスワード | いいえ | VBR_SQLSERVER_AUTHENTICATIONパラメータを指定した場合、このパラメータを使用する必要があります。 Microsoft SQL ServerにSQL Server認証モードで接続するためのパスワードを指定します。 例:VBREM_SQLSERVER_USERNAME="1234" |
VBREM_TCPPORT | ポート | いいえ | Veeam Backup Enterprise Manager Webサイトで使用するTCPポートを指定します。 デフォルトでは、ポート番号9080が使用されます。 例:VBREM_TCPPORT="9080" |
VBREM_SSLPORT | ポート | いいえ | Veeam Backup Enterprise Manager Webサイトで使用するポートを指定します。 デフォルトでは、ポート番号9443が使用されます。 例:VBREM_SSLPORT="9443" |
VBREM_THUMBPRINT | ハッシュ | いいえ | Veeam Backup Enterprise Manager ServiceおよびVeeam RESTful API Serviceで使用する証明書を指定します。このパラメータを指定しない場合、新しい証明書がopenssl.exeにより生成されます。 例:VBREM_THUMBPRINT="0677d0b8f27caccc966b15d807b41a101587b488" |
VBREM_RESTAPISVC_PORT | ポート | いいえ | Veeam Backup Enterprise Manager RESTful API Serviceで使用するTCPポートを指定します。 デフォルトでは、ポート番号9399が使用されます。 例:VBREM_RESTAPISVC_PORT="9399" |
VBREM_RESTAPISVC_SSLPORT | ポート | いいえ | Veeam RESTful API Serviceで使用するポートを指定します。 デフォルトでは、ポート番号9398が使用されます。 例:VBREM_RESTAPISVC_SSLPORT="9398" |
VBREM_CONFIG_SCHANNEL | 0/1 | いいえ | Veeam Backup Enterprise Manager Webサイトで安全なコミュニケーションのためにTLS 1.2プロトコルを使用するかどうかを指定します。 |
VBREM_CHECK_UPDATES | 0/1 | いいえ | Veeam Backup Enterprise Managerで新しい製品パッチやバージョンを自動的に確認するかどうかを指定します。 アップデートを確認しないようにするには、0を指定します。このパラメータを指定しなかった場合、Veeam Backup Enterprise Managerは、アップデートを自動的に確認します(デフォルト値は1)。 例:VBREM_CHECK_UPDATES="0" |
例
Veeam Backup Enterprise Managerを次の設定でインストールする場合を想定します。
- インストールログの場所:C:\logs\log1.txt
- ユーザーによる操作なし
- MSIファイルのパス:E:\Veeam\EnterpriseManager\BackupWeb_x64.msi
- インストールフォルダ:D:\Program Files\Veeam
- ライセンスファイルの場所:C:\License\veeam_license.lic
- サービスのユーザーアカウント:VEEAM\Administrator
- サービスのユーザーアカウントのパスワード:1243
- サービスポート:デフォルト
- Microsoft SQL Serverデータベース:BACKUPSERVER\VEEAMSQL2012_MY
- データベース名:VeeamReporting01
- TCPおよびTLSポート:デフォルト
- 証明書:デフォルト
- RESTful APIのTCPポート:9396
- RESTful APIのTLSポート:9397
- アップデートの確認なし
そのような構成でVeeam Backup Enterprise Managerをインストールするコマンドのパラメータは、次のようになります。
msiexec.exe /L*v "C:\logs\log1.txt" /qn /i "E:\Veeam\EnterpriseManager\BackupWeb_x64.msi" ACCEPTEULA="yes" ACCEPT_THIRDPARTY_LICENSES="1" INSTALLDIR="D:\Program Files\Veeam" VBREM_LICENSE_FILE="C:\License\veeam_license.lic" VBREM_SERVICE_USER="VEEAM\Administrator" VBREM_SERVICE_PASSWORD="1234" VBREM_SQLSERVER_SERVER="BACKUPSERVER\VEEAMSQL2012_MY" VBREM_SQLSERVER_DATABASE="VeeamReporting01" VBREM_RESTAPISVC_PORT="9396" VBREM_CHECK_UPDATES="0" |