切断からの再開
Veeam Backup & Replicationは、バックアップ、バックアップ・コピーおよびレプリケーション・ジョブの際に、不安定なネットワークの状況に対応できます。データ伝送時にネットワーク接続が短時間切断されると、Veeam Backup & Replicationは切断されたネットワーク接続を自動的に再開します。データ転送処理は、接続が失われたところから開始されます。切断からの再開機能はリモートデータ転送の信頼性を改善し、バックアップウィンドウを減少させ、ネットワーク負荷を最小にします。
Veeam Backup & Replicationは、データ転送処理に関係する次のバックアップ・インフラストラクチャ・コンポーネント間の接続を自動的に再確立します。
- バックアップサーバー
- バックアッププロキシ
- バックアップリポジトリ
切断からの再開は、切断されたネットワーク接続に対してのみ機能します。Veeam Backup & Replicationは30分間、15秒間隔で接続を再開しようとします。問題になにか他の原因がある場合、Veeam Backup & Replicationは通常の方法でジョブを再試行します。
Veeam Backup & Replicationは、再開時に新しいリストアポイントを作成しません。VMデータは、現在のジョブセッションに対して作成された同じリストアポイントに書き込まれます。データ転送処理を再開する場合、Veeam Backup & ReplicationはVM全体でなく、VMディスクを対象にします。
たとえば、VMに2つのディスク、ディスクAとディスクBがあるとします。接続が切断される前に、Veeam Backup & ReplicationはディスクAのうち20 GBを転送できており、ディスクBの転送は開始していませんでした。接続が再確立された後、Veeam Backup & ReplicationはディスクAのデータの転送を20 GBのところから再開します。ディスクBのデータは全体が新しく転送されます。