優先ネットワークの指定
データ保護および災害復旧のタスクを実行するときに、Veeam Backup & Replicationがデータを転送する必要があるネットワークを選択できます。このオプションは、本番ではないネットワークがあって、本番ネットワークではなくそのネットワーク経由でデータトラフィックをルーティングする場合に役立つことがあります。
優先ネットワークルールは、次のバックアップインフラストラクチャコンポーネントが互いに通信するときにのみ適用されます。
- バックアップサーバー
- WANアクセラレータ1
- ゲートウェイサーバー2
- バックアッププロキシ
- バックアップリポジトリ
- ログ転送サーバー
- テープサーバー
- ストレージシステム(ストレージスナップショットからのバックアップシナリオ)3
- Veeam Agent
1 ソースWANアクセラレータとターゲットWANアクセラレータ間のトラフィックにのみ、ルールが適用されます。
2 ゲートウェイサーバーとバックアップリポジトリ間のトラフィックには、ルールは適用されません。ゲートウェイサーバーの通信相手となるバックアップリポジトリの一覧については、「ゲートウェイサーバー」を参照してください。
3 Cisco HyperFlexシステムからのバックアップの場合、または転送モードがダイレクトストレージアクセスの場合には、ルールは適用されません。
データ転送のネットワークを定義するには、優先ネットワークのリストを作成する必要があります。Veeam Backup & Replicationがデータを転送する必要がある場合、このリストのネットワークを使用します。なんらかの理由で優先ネットワーク経由で接続を確立できない場合、Veeam Backup & Replicationは、本番ネットワークに自動的にフェイルオーバーします。
ネットワーク優先度リストを設定するには、次の手順を実行します。
- メインメニューで、[Network Traffic Rules]を選択します。
- [Global Network Traffic Rules]ウィンドウで、[Networks]をクリックします。
- [Preferred Networks]ウィンドウで、[Prefer the following networks for backup and replication traffic]チェックボックスを選択します。
- [Add]をクリックします。
- CIDR記法またはネットワークマスクを使用して、ネットワークアドレスを指定し、[Add]をクリックします。
- 追加するすべてのネットワークに対して、ステップ4~5を繰り返します。