CDPのバックアップインフラストラクチャ
CDPには、次のバックアップインフラストラクチャコンポーネントが必要です。
バックアップサーバーの詳細については、「バックアップサーバー」を参照してください。
ソースホストとターゲットホストという2つの終点の間を、レプリケートされたVMデータが移動します。ソースホストとターゲットホストは、同じクラスターまたは2つの異なるクラスターに含まれている必要があります。同様に、クラスターは、同じvCenter Server、または同じバックアップサーバーに接続されている2つの異なるvCenter Serverによって管理されている必要があります。ホストの要件、およびバックアップインフラストラクチャへのvCenter Serverの追加方法の詳細については、「要件および制限」と「VMware vSphereサーバーの追加」のセクションを参照してください。
ソースホストとターゲットホストは、以下のタスクを実行します。
- ソースホストは、VMディスクのデータを読み取り、I/O操作を読み取って処理し、データをソースプロキシに送信します。データは圧縮されずに送信されます。
- ターゲットホストは、ターゲットプロキシからデータを受信し、このデータをデータストア上のVMレプリカに保存します。また、ターゲットホストは、VMレプリカを管理します(レプリカの作成やリストアポイントの保持など)。
ホスト上のI/Oフィルタ
CDPのためにホストを使用できるようにするには、ホストが存在する各クラスターにI/Oフィルタをインストールする必要があります。クラスターにI/Oフィルタをインストールすると、クラスターに追加されているすべてのホストにそのフィルタが自動的にインストールされます。このフィルタのインストール方法の詳細については、「I/Oフィルタのインストール」を参照してください。
保護対象のVMとその基盤であるデータストアとの間で送信されるI/O操作を読み取って処理し、VMware CDPプロキシとの間でデータを送受信するのは、I/Oフィルタです。また、このフィルタはバックアップサーバー上のVeeam CDP Coordinator Serviceと通信し、プロキシが使用不可になった場合には、バックアップインフラストラクチャを再構成する必要があることをこのサービスに通知します。このI/Oフィルタは、vSphere API for I/O filtering(VAIO)に基づいて構築されています。
ソースとターゲットのVMware CDPプロキシは、以下のタスクを実行します。
- ソースプロキシは、ソースホストから受信したデータによって短期リストアポイント用のデータを準備し、そのデータを圧縮して暗号化します(暗号化がネットワークトラフィックルールで有効になっている場合)。その後、それをターゲットプロキシに送信します。
- ターゲットプロキシは、そのデータを受信して圧縮解除し、復号してからターゲットホストに送信します。
VMware CDPプロキシ、それらの要件、制限事項、および導入の詳細については、「VMware CDPプロキシ」を参照してください。