スケールアウトバックアップリポジトリの制限事項
スケールアウトバックアップリポジトリには、次の制限事項があります。
- バックアップリポジトリをスケールアウトバックアップリポジトリにパフォーマンスエクステントとして追加する場合、このバックアップリポジトリを通常のバックアップリポジトリとして使用することはできません。このバックアップリポジトリにジョブをターゲットすることはできません。代わりに、構成したスケールアウトバックアップリポジトリにジョブをターゲットする必要があります。
- スケールアウトバックアップリポジトリを別のスケールアウトバックアップリポジトリにパフォーマンスエクステントとして追加することはできません。
- バックアップリポジトリが別のスケールアウトバックアップリポジトリにエクステントとして既に追加されている場合、このバックアップリポジトリをパフォーマンスエクステントとして追加することはできません。
- バックアップリポジトリがvCloud Directorの組織に既にバックアップ先として使用されている場合、このバックアップリポジトリをパフォーマンスエクステントとして追加することはできません。
- アクティビティ(バックアップジョブ、リストアタスクなど)が実行されているバックアップリポジトリを、スケールアウトバックアップリポジトリにパフォーマンスエクステントとして追加することはできません。
パフォーマンスエクステントを4つ追加し、これらのエクステントのいずれもメンテナンスモードにしない場合、スケールアウトバックアップリポジトリにターゲットされたジョブは失敗します。
Veeam Universal LicenseとEnterprise Plus Editionでは、スケールアウトバックアップリポジトリやパフォーマンスエクステントの数に制限はありません。
- 抽出ユーティリティを使用して、スケールアウトバックアップリポジトリの任意のエクステント上にあるバックアップファイルを操作したい場合は、同じエクステント上に増分バックアップファイルとフルバックアップファイルがあることを確認してください。
- Veeam Backup Validatorユーティリティは、バックアップリポジトリで構成されるパフォーマンス層に保存されているバックアップにのみ使用できます。 増分バックアップファイルと完全バックアップファイルが同じエクステントにあることを確認してください。
VBMファイルの名前とVBMファイルへのパスにスペースを含めることはできません。
- Veeam Backup & Replicationでは、複数のエクステントにまたがったバックアップファイルは分割されません。
- キャパシティ層としてSOBRに追加されたオブジェクトストレージリポジトリは、 NASバックアップの保存に使用できません。NASバックアップファイルをオブジェクトストレージリポジトリにアーカイブするには、ファイル共有バックアップジョブの作成時にオブジェクトストレージリポジトリをアーカイブリポジトリとして割り当てます。
- ファイル共有バックアップのキャッシュリポジトリのロールをスケールアウトバックアップリポジトリとそのエクステントに割り当てることはできません。キャッシュリポジトリの詳細については、「NASバックアップのサポート」を参照してください。
- クラウドリポジトリとして使用中のリポジトリを、スケールアウトバックアップリポジトリのエクステントとして追加することはできません。
- [Nutanix AHV VMバックアップの場合] AHV VMのバックアップジョブの特性のため、バックアップジョブに追加された各VMについて、Veeam Backup for Nutanix AHVでは個別のバックアップチェーンが必ず作成されます。したがって、スケールアウトバックアップリポジトリの詳細設定で[Use per-machine backup files]のチェックボックスをクリアした場合でも、複数のAHV VMのバックアップが1つのバックアップファイルにまとめて格納されることはありません。