バックアップ ジョブの手動停止
ジョブの実行は任意の時点で停止することができます。たとえば、ジョブの停止は、ジョブで複数のVMが処理されていて、ワークロードが想定より高くなっている場合に行うことができます。または、ジョブセッションを完了するための十分な時間がない場合にジョブを停止することができます。
ジョブの停止は、次の2通りの方法で行えます。
- ジョブをただちに停止することができます。このシナリオでは、Veeam Backup & Replicationはジョブ・セッションを終了し、現在処理中のVMのための新しいリストア・ポイントを作成しません。
- ジョブを正常に停止することができます。このシナリオでは、Veeam Backup & Replicationは現在処理中のVMのリストア・ポイントを作成してから、ジョブ・セッションを終了します。
ジョブの即時停止ではジョブセッションをただちに終了します。ジョブは終了時に次の結果となります。
- ジョブを停止するまでにVeeam Backup & Replicationによって正常に処理されたVMには新しいリストア・ポイントが割り当てられます。
- Veeam Backup & Replicationによって現在処理中のVMとVeeam Backup & Replicationによって処理が開始されなかったVMには新しいリストア・ポイントは割り当てられません。
ジョブセッションをただちに停止した場合、Veeam Backup & Replicationでは次の処理が実行されます。
- VMの スナップショットが既に作成されている場合は、Veeam Backup & ReplicationがVMware vSphere に、 スナップショットに配置されます。
- Veeam Backup & Replicationはすべてのジョブ・プロセスおよびタスクを終了します。ジョブはFailedエラーにより終了します。
前のジョブセッションで作成されたリストアポイントはすべてそのまま保持されます。これはリストア操作に使用できます。
- Veeam Backup & Replicationによって正常に処理されたVMと現在処理中のVMには新しいリストア・ポイントが割り当てられます。
- Veeam Backup & Replicationによって処理が開始されなかったVMには新しいリストア・ポイントは割り当てられません。
ジョブの正常停止は次のタイプのジョブで使用することができます。
- ファイルコピージョブ
- バックアップコピージョブ
- Quick Migrationジョブ(Quick Migration中、Veeam Backup & Replicationは1つのタスク内のすべてのVMを処理します)
- リストア操作
ジョブに追加されたVMはジョブ設定で定義された順序で処理されます。既に処理されたVMと処理中のVMに関する情報がジョブ詳細に表示されます。