ライセンスの有効期限
ライセンスの有効期限が切れると、Veeam Backup & Replicationはライセンスの種類に従って以下のように動作します。
- 評価版およびNFRライセンス:Veeam Backup & Replicationでワークロードが処理されなくなります。
- 有償版ライセンス:Veeam Backup & Replicationにより猶予期間に切り替わります。
- プロモーションライセンス:Veeam Backup & Replicationにより付与されたインスタンスが取り消され、そのインスタンスで対応していたワークロードが処理されなくなります。プロモーションライセンスには、猶予期間はありません。プライマリライセンスの有効期限が切れると、プロモーションライセンスもその有効期限にかかわらず失効します。
永久ソケットライセンスおよび永久インスタンスライセンスには、有効期限はありません。ただし、これらのライセンスにはサポート契約の失効日があります。サポート失効日はVeeam Backup & Replicationから通知されます。
猶予期間
ライセンスのアップデートをスムーズに行い、新しいライセンスファイルをインストールするための十分な時間を確保するため、Veeam Backup & Replicationには猶予期間が設けられています。猶予期間があるのは有償版ライセンスのみです。
猶予期間の間、あらゆる種類のデータ保護と災害復旧処理を行うことができます。ただし、Veeam Backup & Replicationコンソールを開いたときに、Veeam Backup & Replicationによってライセンスの有効期限が通知されます。[License Information]ウィンドウ内のライセンスステータスは、[Expired]と表示されます。
ライセンスのアップデートは、猶予期間の終了前に行う必要があります。ライセンスをアップデートしない場合、Veeam Backup & Replicationでワークロードが処理されなくなり、既存のジョブはすべて失敗し、[Error]のステータスになります。ただし、既存のバックアップからマシンデータをリストアできます。
猶予期間の長さ
ライセンスが失効する前に、間もなくライセンスの有効期限が切れることがVeeam Backup & Replicationから通知されます。
通知のタイミングと猶予期間の日数は、ライセンスの種類によって異なります。
ライセンスの種類 | ライセンスの有効期限の通知 | 猶予期間 |
---|---|---|
サブスクリプション | 30日間 | 30日間 |
永久ライセンス | サポート失効日の14日前 | 適用されません |
永久ライセンス | サポート失効日の14日前 | 適用されません |
レンタル | 7日間 | 60日間 |
Evaluation | 30日間 | 0日間 |
NFR | 30日間 | 0日間 |
プロモーション | 7日間 | 適用されません |
Veeam Backup & Replication Community Editionへの切り替え
ライセンスを更新しない場合、Veeam Backup & Replication Community Edition(無償版)という無料の製品に切り替えることができます。詳細については、「Veeam Backup & Replication Community Edition」を参照してください。
この場合はライセンスを削除することになります。詳細については、「ライセンスの削除」を参照してください。
統合したライセンスの失効
有効期限の異なるライセンスを統合している場合、統合したライセンスは日付の近い方の有効期限に失効します。たとえば、永久ライセンスとサブスクリプションライセンスを統合している場合、サブスクリプションライセンスから有効期限が引き継がれます。
このような場合、サブスクリプションライセンスをアップデートするか、永久ライセンスの使用を継続することができます。永久ライセンスの使用を継続するには、サブスクリプションライセンスを削除します。詳細については、「ライセンスの削除」を参照してください。