フェイルオーバー
フェイルオーバーは、本番サイト内の元のVMから災害復旧サイト内のそのVMレプリカに切り替えるプロセスです。フェイルオーバーの間に、Veeam Backup & Replicationによって目的のリストアポイントまでVMレプリカがリカバーされ、すべてのI/Oプロセスが元のVMからそのレプリカにシフトされます。これによって、完全に機能するVMが数秒のうちに用意され、最小限の中断でユーザーがサービスやアプリケーションにアクセスできるようになります。
災害で本番サイトに問題が発生した場合のみでなく、レプリカの復元力をテストする目的でも、レプリカにフェイルオーバーできます。元のVMとVMレプリカが同じネットワーク上にある場合は、IPアドレスまたはマシン名の競合を回避するため、元のVMをネットワークから一時的に切断することを検討してください。
フェイルオーバー操作は次のように実行されます。
- Veeam Backup & Replicationによってすべてのレプリケーションアクティビティが保留になります。
- VMレプリカの状態が[Ready]から[Failover]に変更されます。
- Veeam Backup & ReplicationによってVMレプリカが目的のリストアポイントまでリカバーされます。
- Veeam Backup & ReplicationによってVMレプリカの電源がオンになります。
テストの目的でフェイルオーバーを実行しており、元のVMがまだ存在し稼動中である場合は、元のVMの電源はオンのままになります。
- レプリカが[Failover]状態で稼働中のときにそのVMレプリカディスクに対して行われたすべての変更が、保護仮想ディスク(<disk_name>-interim.vmdkファイル)に書き込まれます。
フェイルオーバーは、最終的な処理が必要となる中間のステップです。その後、次の操作を実行できます。
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