パスワードによるテープの復号化
暗号化されたファイルまたはバックアップをテープからリストアする場合は、テープにアーカイブされたデータを暗号化するために使用したパスワードを指定する必要があります。
暗号化されたテープのロックを解除するには、次の手順を実行します。
- 暗号化されたテープを、テープライブラリに挿入します。
- テープをカタログ化して、Veeam Backup & Replicationがテープにアーカイブされたデータを読み取れるようにします。カタログ化を実行すると、暗号化されたテープは、対応するテープライブラリの[Media]ノードの下の[Encrypted]ノードに表示されます。Veeam Backup & Replicationではカタログ化されたテープに対して、テープが暗号化されていることを示すキー・アイコンを表示します。
- インベントリペインで、[Media]ノードの下の[Encrypted]ノードを選択します。
- 作業領域で、インポートしたテープを選択してリボンの[Specify password]をクリックするか、テープを右クリックして[Specify password]を選択します。
- [Specify Password]ウィンドウの[Description]フィールドに、Veeam Backup & Replicationによって、テープを暗号化するために使用したパスワードのヒントが表示されます。パスワードを思い出す際にこのヒントをご利用ください。
- [Password]フィールドに、テープのパスワードを入力します。
- インポートしたテープがバックアップセットの一部ではあるもののこのセットの最後のテープでない場合は、再度カタログ化を実行します。
Veeam Backup & Replicationではバックアップ・セットを作成するときに、このセットの最後のテープにカタログ・データを書き込みます。
- インポートしたテープのグループにバックアップ・セットの最後のテープが含まれる場合、Veeam Backup & Replicationは最初のカタログ化プロセス(この手順の2を参照)で、最後のテープからカタログ・データを取得します。
- インポートしたテープのグループにバックアップ・セットの最後のテープが含まれない場合、Veeam Backup & Replicationでは、インポートしたテープ上のファイルを追加でカタログ化する必要があります。
正しいパスワードを入力すると、Veeam Backup & Replicationによってテープ・メディアが復号化されます。テープが、インベントリペインの対応するメディアプールの下に移動します。テープにアーカイブされたデータに対して、通常通りリストア操作を実行できます。
テープからバックアップファイルをインポートし、バックアップファイルが最初のバックアップジョブとBackup to tapeジョブで2回暗号化されている場合は、次の2つのパスワードを順次指定する必要があります。
- メディアプール内のテープを暗号化するために使用したパスワード。
- プライマリバックアップジョブのパスワード。
1つ目のパスワードを入力すると、テープからのバックアップが、インベントリペインの[Backup]ノードの下の[Encrypted]ノードに移動します。次に2つ目のパスワードを入力して、バックアップを復号化し、コンテンツへのアクセスを取得します。
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パスワードを忘れた場合でも、暗号化されたバックアップからデータをリカバーできます。Veeam Universal Licenseにはパスワードを使用しないデータのリストアが含まれています。従来のソケットベースライセンスを使用する場合は、Enterprise以上のエディションが必要です。また、バックアップサーバーをVeeam Backup Enterprise Managerに接続する必要があります。詳細については、「 パスワードを使用しないデータの復号化」を参照してください。 |