別のキャパシティ層へのデータの移行
オブジェクトストレージリポジトリ間でデータを移行できます。その後、以前のオブジェクトストレージリポジトリの代わりに、新しいオブジェクトストレージリポジトリをキャパシティエクステントとして追加できます。
移行オプションは、たとえば、プロバイダーを切り替える必要がある場合に役立ちます。
このような移行は、次のシナリオで可能です。
あるオブジェクトストレージプロバイダーから別のプロバイダーへデータを移行するために使用できます。たとえば、長期にわたってAmazon S3オブジェクトストレージリポジトリを使用していたが、Azure Blobストレージなど別のストレージプロバイダーへ乗り換えようと決めた場合がこれに該当します。
同じクラウドプロバイダーの異なるバケット間でデータを移行するために使用できます。
オブジェクトストレージリポジトリ内にあるデータをさまざまなクラウドプロバイダーの間で移行するには、次の手順を実行します。
- オブジェクトストレージリポジトリからデータをダウンロードして、パフォーマンスエクステントに戻します。詳細については、「キャパシティ層へのデータのダウンロード」を参照してください。
- Veeam Backup & Replication環境に、新しいオブジェクトストレージリポジトリを追加します。詳細については、「オブジェクトストレージリポジトリの追加」を参照してください。
- オブジェクトストレージリポジトリを、前の手順で作成した新しいリポジトリに変更します。詳細については、「キャパシティ層の追加」を参照してください。
- 新しいオブジェクトストレージリポジトリへデータをコピーまたは移動します。詳細については、「キャパシティ層への移行」を参照してください。
同じクラウドプロバイダーの異なるバケット間で、オブジェクトストレージリポジトリに保存されているデータを移行するには、次の手順を実行します。
- 手近なサードパーティのツールを使って、クラウドデータをクラウドストレージにある別のバケットにコピーします。
- Veeam Backup & Replication環境に、新しいオブジェクトストレージリポジトリを追加します。詳細については、「オブジェクトストレージリポジトリの追加」を参照してください。
- 前の手順で作成した新しいキャパシティエクステントに変更します。詳細については、「キャパシティ層の追加」を参照してください。
- データを同期します。詳細については、「キャパシティ層のデータの同期」を参照してください。
バージョン管理機能が有効になっていないバケットにのみクラウドデータをコピーできるということを覚えておいてください。書き換え不能でないバケットから書き換え不能なバケットにデータを移行する必要がある場合は、次のいずれかの方法を使用します。
- 「異なるクラウドプロバイダー間でのデータ移行」で説明されているシナリオを実行します。
- ソースバケットでバージョン管理機能が有効になっている場合は、バージョン管理なしでバケットにデータをコピーしてから、手動でバージョン管理機能とオブジェクトロック機能を有効にします。
ヒント |
ソースバケットでバージョン管理機能を有効にしたことがない場合は、データを移行するのではなく、ソースバケットでバージョン管理機能とオブジェクトロック機能を有効にし、このバケットを書き換え不能バケットとして使用することができます。 |
書き換え不能バケットから、バージョン管理されていないバケットにコピーするには、コマンドラインインターフェイス(CLI)を使用します。