強化されたリポジトリ
Veeam Backup & Replicationを使用すると、Linuxサーバーをストレージとして使用して強化リポジトリを作成できます。強化リポジトリは、次の機能を使用して、マルウェアアクティビティまたは計画外のアクションの結果としてのバックアップファイルの損失から保護します。
- 1回限定のログイン情報:Linuxサーバーをバックアップインフラストラクチャに追加する際にVeeamデータムーバーを導入するために1回だけ使用されるログイン情報。これらのログイン情報はバックアップインフラストラクチャに保存されないため、 Veeam Backup & Replicationサーバーが危険にさらされた場合でもバックアップファイルは安全になります。
- イミュータビリティ:Linuxリポジトリを追加する場合、[Make recent backups immutable for]チェックボックスをオンにして、バックアップファイルをイミュータブルにする必要がある期間を指定できます。この期間中、このリポジトリに保存されているバックアップファイルを変更または削除することはできません。
イミュータビリティのしくみ
イミュータビリティの強化リポジトリを追加した後:
- Veeam Backup & Replicationは、アクティブチェーン内の各バックアップファイルのイミュータビリティ期間に関する情報を含む.veeam.N.lockファイルを作成します。.veeam.N.lockファイルはLinuxホストに保存されます。
- バックアップファイルは、構成された期間(最小7日、最大— 9999)の間イミュータブルになります。イミュータビリティ期間は、アクティブなバックアップチェーンに対してのみ延長されます。 バックアップに複数のチェーンがある場合、Veeam Backup & Replicationは、チェーン内の古いバックアップのイミュータビリティを延ばしません。
- 期間が終了すると、Veeam Backup & Replicationによってバックアップファイルが再びイミュータブルでなくなり、削除または変更できるようになります。
バックアップリポジトリ設定に示されたイミュータビリティ期間のカウントは、アクティブなチェーンで最後のリストアポイントが作成された時点から開始します。例:
- アクティブなバックアップチェーンのフルバックアップファイルが、1月12日に作成されました。最初の増分が1月13日に作成されました。2回目(最後)の増分が1月14日に作成されました。
- バックアップリポジトリの設定に示されているイミュータビリティ期間は10日間です。
- バックアップファイルがイミュータブルとなるのは、最後のリストアポイント作成日(1月14日)に10日を足して、1月24日までです。
対応しているジョブの種類
強化リポジトリは、次のタイプのジョブで作成されたバックアップをサポートします。
- Veeam Backup & Replicationによって作成されたVMware、Hyper-V VMバックアップジョブおよびバックアップコピーのジョブ
- Veeam Backup for Azure、Veeam Backup for AWS、Veeam Backup for Google Cloud Platformによって作成されたバックアップのバックアップコピーのジョブ
- Veeam Agent(Windows、Linux、MAC、AIX、Solaris)によって作成された物理マシンのバックアップジョブ
- vCDのVMバックアップジョブ
- VeeamZIPのバックアップ
- NutanixAHV用のVeeam Backupによって作成されたNutanix AHV VMバックアップジョブ
- Veeam Backup for RedHat Virtualizationによって作成されたRHV VMバックアップジョブ
重要 |
NASバックアップジョブ、トランザクションログバックアップジョブ、RMAN / SAP HANA / SAP on Oracleバックアップジョブのバックアップファイルとバックアップコピーファイルを、イミュータビリティの強化リポジトリに保存できますが、これらのファイルはイミュータブルではありません。 |
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