アーカイブ層

アーカイブ層は、スケールアウトバックアップリポジトリにアタッチできる追加のストレージ層です。スケールアウトバックアップリポジトリのキャパシティエクステントから該当データをアーカイブストレージ用のアーカイブ層に転送できます。

アーカイブ層でのアーカイブデータの保存は、キャパシティ層での保存よりもコストが低くなります。ただし、アーカイブ層からのデータのリストアは、キャパシティ層と比べて時間がかかりコストが高くなります。アーカイブ層からのリストアには、データを準備する必要があります。

この機能は、次の場合に最も役立ちます。

  • アーカイブに保存する必要がある、めったにアクセスしない(3カ月に1回以下)データがたくさんある。
  • アーカイブデータの保存にかかるコストまたは領域(またはその両方)を節約する必要がある。

アーカイブ層は、単一のアーカイブエクステントから成ります。「コールド」データストレージを提供する以下のクラウドベースオブジェクトストレージリポジトリのいずれかを、アーカイブエクステントとして追加できます。

  • Amazon S3 Glacier
  • Microsoft Azure Archive Blob Storage

オブジェクトストレージリポジトリをアーカイブエクステントとして構成するには、先にそれをVeeam Backup & Replicationバックアップインフラストラクチャに追加する必要があります。詳細については、「Amazon S3 Glacierストレージの追加」または「Azure Blob Storageアーカイブ層の追加」を参照してください。

New Scale-out Backup Repositoryウィザードの[Add Archive Tier]ステップで、アーカイブエクステントをスケールアウトバックアップリポジトリに追加し、その設定を構成することができます。

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