ステップ8:Re-IPルールの構成

ウィザードの[Re-IP]ステップは、[Name]ステップで[Replica re-IP]チェックボックスを選択した場合に利用できます。このステップは、Microsoft Windows OSを使用したVMに対してのみ適用されます。

ウィザードの[Re-IP]ステップで、re-IPルールを構成します。これらのルールにより、本番サイト内のIPを災害復旧(DR)サイト内のIPにマッピングします。フェイルオーバーを実行すると、Veeam Backup & Replicationにより、構成されているre-IPルールが確認され、ルールが適用される場合はレプリカIPが変更されます。ルールに指定されているネットワークマスクに応じてVMレプリカによって新しいIPアドレスが取得されるため、DRサイトのレプリカに到達できるようになります。

Re-IPルールを構成するには、次の手順を実行します。

  1. [Add]をクリックします。
  2. [Source VM]セクションで、本番サイトで使用されているIPナンバリングスキームを指定します。

構成を容易にするために、Veeam Backup & Replicationにより、バックアップサーバーのIPアドレスおよびサブネットマスクが検証され、[Source VM]セクションに値が事前に移入されます。

  1. [Target VM]セクションで、DRサイト内のレプリカに対して使用されるIPアドレス、サブネットマスクおよびデフォルトゲートウェイを指定します。必要に応じて、DNSサーバーとWINSサーバーのアドレスを指定します。
  2. [Description]フィールドで、ルールの説明を入力します。
  3. [ OK]をクリックします。

次の点にご注意ください。

  • IPアドレスの範囲の指定に0を使用しないでください。Veeam Backup & Replicationで、値172.16.17.0は、IPアドレスの範囲ではなく、通常のIPアドレス172.16.17.0を意味します。範囲を指定するには、アスタリスク文字(*)を使用します。
  • レプリカRe-IPは、Veeam Backup & Replicationを使用してレプリカ・フェールオーバーを行う場合のみ機能します。他の方法、たとえば、vSphere Clientを使用して手動でVMレプリカの電源を入れた場合、re-IPルールは適用されません。
  • バックアップサーバーOSは、レプリケートするVMのシステムディスクのマウントをサポートする必要があります。

ステップ8:Re-IPルールの構成