統合設定

[Integration]タブで、「ストレージスナップショットからのバックアップ」テクノロジーを使用してVMレプリカを作成するかどうかを定義します。ストレージスナップショットからのバックアップを使用すると、VMデータ処理にストレージスナップショットを活用できます。このテクノロジーはRPOを改善し、本番環境へのレプリケーションアクティビティの影響を低下させます。

レプリケーションジョブのストレージ統合設定を指定するには、次の手順を実行します。

  1. ウィザードの[Job Settings]のステップで、[Advanced]をクリックします。
  2. [Integration]タブをクリックします。
  3. デフォルトで、[Enable backup from storage snapshots]オプションは有効です。ストレージスナップショットからのバックアップを使用しない場合は、このチェックボックスをクリアします。詳細については、「ストレージスナップショットからのバックアップの実行」を参照してください。
  4. ディスクが同じボリュームまたはLUN上にある多数のVMをジョブに追加する場合、[Limit processed VM count per storage snapshot to]チェックボックスを選択し、1つのストレージスナップショットを作成する必要があるVMの数を指定します。通常のジョブ処理では、Veeam Backup & Replicationはジョブに追加されているすべてのVMのVMwareスナップショットを作成し、すべてのVMに対応するストレージ・スナップショットをトリガーします。状況によっては、すべてのVMに対応するVMwareスナップショットの作成に長い時間がかかることがあります。ストレージスナップショットあたりのVM数を制限すると、Veeam Backup & ReplicationはVMを複数のグループに分割し、VMグループごとに個別のストレージスナップショットをトリガーして、これらのスナップショットからVMデータを読み取ります。その結果、ジョブのパフォーマンスが向上します。

たとえば、ディスクが同じボリューム上にある30のVMをジョブに追加して[Limit processed VM count per storage snapshot to]オプションを10に設定します。Veeam Backup & ReplicationはすべてのVMを3つのグループに分け、VMデータの読み取り元となる3つのストレージ・スナップショットを作成します。

  1. バックアップインフラストラクチャが不正確に構成されている場合、たとえば、バックアッププロキシが必要な要件を満たしていない場合、ストレージスナップショットからのバックアップは失敗し、ジョブはストレージシステム上のVMをいっさい処理しません。通常のVM処理モードにフェイルオーバーしていかなる場合にもそのようなVMを処理するには、[Failover to standard backup]チェックボックスを選択します。

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