NASバックアップのサポート

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    Veeam Backup & Replicationでは、さまざまなNASファイル共有のコンテンツを簡単にバックアップおよびリストアできます。このソリューションでは、最大規模のエンタープライズ組織の場合でも、大量のデータを確実に保護できるよう柔軟にスケーリングすることができます。

    NASファイル共有の保護には、既存のVeeam Backup & Replicationインフラストラクチャを使用できます。必要なのは、以下のコンポーネントを構成することのみです。

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    NASバックアップのコンポーネントのシステム要件については、「システム要件」を参照してください。

    ファイル共有バックアップの間でNASバックアップのコンポーネントがどのようにやりとりするかについては、「ファイル共有バックアップのしくみ」を参照してください。

    ファイル共有

    ファイル共有は、コンピューターネットワーク経由で複数のホストが利用可能なストレージデバイスまたはデータソースです。

    サポート対象のファイル共有については、「プラットフォームのサポート」を参照してください。

    Veeam Backup & Replicationにおけるファイル共有バックアップジョブは、次のソースからデータを読み取ることができます。

    • CIFSパス
    • NFSパス
    • ストレージスナップショットフォルダへのパス
    • VSSスナップショット

    NASバックアップのサポート 注:

    VSSスナップショットからの読み取りは、次の条件を満たしている場合にのみ実行できます。

    • ソースファイル共有が、SMB v3機能が有効なマシンで実行されている。
    • ファイルプロキシのロールが、Microsoft Windows Server 2012 R2以降を実行する、SMB v3機能が有効になっているマシンに割り当てられている。

    NASファイル共有をバックアップインフラストラクチャへ追加する方法については、「ファイル共有の追加」を参照してください。

    ファイルプロキシ

    ファイルプロキシとは、ファイル共有とバックアップインフラストラクチャのその他のコンポーネントとの間に存在するアーキテクチャコンポーネントです。ファイルプロキシは、ソースファイル共有とバックアップリポジトリとの間でデータを転送するデータムーバーとして機能します。ファイルプロキシはジョブを処理し、バックアップとリストアトラフィックを配信します。

    ファイルプロキシのロールは、Veeam Backup & Replicationインフラストラクチャに追加されているWindows管理対象サーバーに割り当てることができます。デフォルトでは、このロールはバックアップサーバーに割り当てられます。ただし、このオプションは、すべてのコンポーネントが同一ネットワークセグメントにある小規模なインストールの場合にのみ適切となります。ワークロードが多い大規模なインストールの場合は、「ファイルプロキシの追加」の説明に従って、ファイルプロキシのロールを専用サーバーに割り当てます。その後、このファイルプロキシを選択して、ファイル共有からバックアップトラフィックを処理します。詳細については、「NFSファイル共有の追加」および「SMBファイル共有の追加」を参照してください。

    複数の同時タスクのパフォーマンスを最適化するため、いくつかのファイルプロキシを使用できます。この場合、Veeam Backup & Replicationは、プロキシの接続性と現在の負荷を考慮しながら、利用可能なファイルプロキシの間でバックアップまたはリストアのワークロードをタスク単位で分散します。ファイルプロキシは、プライマリサイトおよびリモートサイトの両方に導入できます。

    キャッシュリポジトリ

    キャッシュリポジトリは、Veeam Backup & Replicationが一時的にメタデータを保持しておくストレージの場所です。それを使用して、バックアップ手続きの間にファイル共有に対する負荷を軽減します。このキャッシュリポジトリが、それぞれのバックアップセッションの間に変更されたオブジェクトをすべて追跡管理します。これにより、ファイル共有から非常にすばやく効果的に増分バックアップを実行できます。

    キャッシュリポジトリのロールを、Veeam Backup & Replicationインフラストラクチャに追加された単純なバックアップリポジトリに割り当てることができます。このロールを割り当てるには、「ファイル共有処理設定」の説明に従って、キャッシュリポジトリとしてバックアップリポジトリを選択します。

    バックアップ中、ネットワークの負荷を最小限に抑えるために、コンピューターネットワークにあるファイル共有の近くにキャッシュリポジトリを配置します。互いに1ホップ以内にします。

    ストレージリポジトリ

    バックアップリポジトリは、構成されている期間のバックアップ済みファイルのすべてのバージョン、およびメタデータファイルをVeeam Backup & Replicationが保持するメインストレージの場所です。バックアップリポジトリに保存したバックアップは、ファイル共有全体を特定のリストアポイントの時点の状態に迅速にリストアするために使用できます。

    [オプション] 特定のファイルを長期間保持したい場合には、アーカイブ用に安価なデバイスを使用できます。ファイルのアーカイブを可能にするには、バックアップリポジトリからアーカイブリポジトリ へバックアップファイルとメタデータファイルを移動するように、Veeam Backup & Replicationを構成します。デフォルトでは、アーカイブリポジトリの使用は無効になっており、バックアップリポジトリの保持期間を過ぎた後、バックアップファイルが削除されます。

    [オプション] ファイル共有のバックアップのコピーを別のリポジトリに保存する必要がある場合は、セカンダリリポジトリを構成して、バックアップリポジトリに作成したすべてのバックアップをVeeam Backup & Replicationがそこにコピーするようにします。セカンダリリポジトリに、独自の保持ポリシーを持たせ、暗号化設定を行うことができます。デフォルトでは、セカンダリリポジトリは構成されません。

    次の表に、さまざまなストレージタイプにどのロールを割り当てることができるかを示します。

    ストレージタイプ

    バックアップリポジトリ

    アーカイブ・リポジトリ

    セカンダリリポジトリ

    Microsoft Windows Server

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    Linuxサーバー

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    SMB(CIFS)共有 1

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    NFS共有

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    Dell EMC Data Domain

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    ExaGrid

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    Quantum DXi

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    HPE StoreOnce 2

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    Scale-out Backup Repository(SOBR) 3

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    オブジェクトストレージリポジトリ 4

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    交換ドライブ付きのリポジトリ

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    Veeam Cloud Connectリポジトリ

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    1 Dell EMC IsilonストレージシステムをCIFS Share Accessモードで使用する場合は、自分のサービスアカウントをIsilon内の組み込みのBackupAdminロールに割り当ててあることを確認してください。そうしないと、その共有へのアクセスが拒否されます。

    2 SMB、NFS、またはCatalystを介して追加されたHPE StoreOnceストレージアプライアンスを使用する場合、このタイプのリポジトリを使用して保存する際には、パフォーマンス面を考慮して、バージョンの異なるファイルを含め、ストレージシステム1つあたりのバックアップファイルの数が最大100万個、バックアップデータの量が10 TB以下になるようにすることをベンダーが推奨しているということに留意してください。

    3キャパシティ層としてSOBRに追加されたオブジェクトストレージリポジトリは、NASバックアップの保存に使用されません。NASバックアップファイルをオブジェクトストレージリポジトリにアーカイブするには、ファイル共有バックアップジョブの作成時にそれをアーカイブリポジトリとして割り当てます。

    4 Azure Databox、Amazon S3 Glacier、Amazon S3 Snowball Edgeは、NASバックアップではサポートされていないオブジェクトストレージです。

    同じフォルダ/バケットを指す2つのオブジェクトストレージリポジトリを作成し、これらのリポジトリを使用して同時にNASバックアップとキャパシティ層バックアップの両方を保存することができます。ただし、複数のVeeam Backup & Replicationサーバーで、(同一のクラウドフォルダにマッピングされた)これらのオブジェクトストレージリポジトリを同じ目的で使用してはいけません。想定外のシステム動作と回避不能なデータ消失につながります。

    バックアップ、アーカイブ、およびセカンダリリポジトリの導入

    Veeam Backup & Replicationのバックアップインフラストラクチャに既に追加されているストレージを使用するには、ファイル共有のバックアップを保存するために、ファイル共有バックアップジョブの作成時にそれをターゲットストレージとして定義します。

    必要なストレージがVeeam Backup & Replicationのバックアップインフラストラクチャにバックアップリポジトリとして追加されていない場合は、「バックアップリポジトリの追加」の説明に従ってそれを追加します。

    バックアップ、アーカイブ、およびセカンダリリポジトリのデータ構造

    バックアップ、アーカイブ、およびセカンダリリポジトリには、ファイル共有のバックアップがオブジェクトとして非構造化データのVBLOBファイル(それぞれ最大で64 MB)で保存されます。ファイル共有上のオリジナルファイルおよびフォルダに関するメタデータ、およびその構造もそれらに保存されます。

    初めてファイル共有バックアップジョブを実行すると、Veeam Backup & Replicationは、このファイル共有にあるすべてのファイルとフォルダのフルバックアップを作成します。後続のバックアップジョブセッションの間、Veeam Backup & Replicationは、直近のバックアップジョブセッション以降に変更されたファイルとフォルダのみをコピーします。

    ファイル共有バックアップジョブは、まずフルバックアップ、のちに増分バックアップを作成しますが、Veeam Backup & Replicationは、VMバックアップ中と異なり、バックアップジョブの実行ごとに別個のファイルを作成することはありません。その代わり、ファイル共有に対するすべての変更を追跡する、メタデータファイルが付属する複数のVBLOBファイルを絶えず作成します。

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