ステップ3:宛先の選択

ウィザードの[Destination]ステップで、フェイルバック先と、フェイルバック時にデータ転送に使用するバックアッププロキシを選択します。

  1. フェイルバック先を選択します。Veeam Backup & Replicationでは、次のオプションがサポートされています。
  • Failback to the original VM — ソースホスト上に存在する元のVMにフェイルバックする必要がある場合は、このオプションを選択します。 Veeam Backup & Replicationによって、元のVMの状態がそれらのレプリカの現在の状態と同期されて、DRサイトでの実行中にVMレプリカに発生した変更内容がすべて適用されます。

このオプションを選択すると、ウィザードの[Summary]ステップに進みます。

  • Failback to the original VM restored in a different location — 元のVMが既に新しい場所にリカバーされており、リカバーされたVMにそれらのレプリカから切り替える必要がある場合に、このオプションを選択します。Veeam Backup & Replicationによって、リカバーされたVMの状態がVMレプリカの現在の状態と同期されて、DRサイトでの実行中にそれらのレプリカに発生した変更内容がすべて適用されます。

このオプションを選択すると、ウィザードの[Target VM]ステップに進みます。

  • Failback to the specified location — VMをレプリカからリカバーする必要がある場合に、このオプションを選択します。VMを新しい場所にリカバーすることや、任意の場所に異なる設定(ネットワーク設定、仮想ディスクタイプ、設定ファイルパスなど)でリカバーすることができます。元のVMまたは既にリカバーされたVMにフェイルバックする方法がない場合に、このオプションを選択します。

このオプションを選択すると、ウィザードにさらにステップが追加されます。

最初の2つのオプションのどちらかを選択した場合は、Veeam Backup & Replicationによって、元のVMまたはリカバーされたVMに、既存の仮想ディスク間の差異のみが送信されます。Veeam Backup & Replicationによって、異なるIPアドレスやネットワーク設定(レプリカのRe-IPおよびネットワークマッピングが適用された場合)、レプリカがFailover状態の間に追加された新しいハードウェアや仮想ディスクなど、レプリカ設定の変更内容が送信されることはありません。

[Failback to the specified location]を選択した場合は、Veeam Backup & Replicationによって、指定された場所に、VMの設定や仮想ディスクの内容を含め、VMデータ全体が送信されます。

  1. データ転送に使用するバックアッププロキシを選択するには、[Pick backup proxies for data transfer]をクリックします。デフォルトでは、Veeam Backup & Replicationによって自動的にプロキシが選択されます。

VMとそれらのレプリカが別々のサイトに存在する場合は、本番サイトで1つ以上のバックアッププロキシを、災害復旧サイトで1つのプロキシを選択します。VMとレプリカが同じサイトにある場合は、同じバックアッププロキシをソースとターゲットのバックアッププロキシとして使用できます。

1つのプロキシが失敗するかネットワーク接続を失った場合でもフェイルバックが必ず実行されるようにするために、各サイトで2つ以上のバックアッププロキシを選択することをお勧めします。

  1. [元のVMへのフェイルバックの場合] フェイルバックを集中させる必要がある場合や、元のVMにゲストOSレベルでの問題がある場合は、[Quick rollback]チェックボックスを選択します。クイックロールバックや、その要件および制限事項の詳細については、「クイックロールバック」を参照してください。

ステップ3:宛先の選択