バックアップするデータ
Veeam Backup & Replicationでは、次のタイプのvCloud Director VMをバックアップできます。
- vAppに含まれる通常のVM
- vCloud Directorテナントポータルで作成されたスタンドアロンVM
- vAppに関連付けられたリンククローンVM
通常のVMとスタンドアロンVMのバックアップ
通常のVMまたはスタンドアロンVMをバックアップすると、Veeam Backup & Replicationで次のデータがキャプチャされ、バックアップファイルに保存されます。
- VMディスクの内容
- vAppメタデータ
- VMメタデータ
リンククローンVMのバックアップ
リンククローンVMをバックアップすると、Veeam Backup & Replicationで次のデータがキャプチャされ、バックアップファイルに保存されます。
- VMがリンクされているテンプレートの内容
- VMユーザーディスク(デルタディスク)の内容
- vAppメタデータ
- VMメタデータ
リンククローンVMのフルバックアップ中に、Veeam Backup & ReplicationはVMテンプレートとデルタディスクのデータを統合し、バックアップファイルに通常のVMディスクとして保存します。データのマージによって適切なVMリストアが保証されます。リカバリの時点までにVMテンプレートが失われていても、リンククローンVMをバックアップから引き続きリストアできます。
増分バックアップ中に、Veeam Backup & Replicationはデルタファイルの変更されたデータのみを保存します。
リンククローンVMをバックアップする前に、以下の点を考慮してください。
- [vCenter 6.5以降の場合] スナップショットが含まれているリンククローンVMをバックアップする場合、Veeam Backup & Replicationが有効なリストアポイントの作成に失敗することがあります。この問題に対処するには、次のいずれかを実行します。
- バックアップジョブ設定でCBT(変更ブロック追跡)を無効にします。
- VMがリンクされているVMテンプレートでCBTが有効になっていることを確認します。
VMテンプレートでCBTを有効にする方法の詳細については、Veeamカスタマーサポートにお問い合わせください。
- vCloud Director以外のサービスを使用して作成されたリンククローンVMのバックアップでは、スナップショット関連の問題が発生する可能性があります。この問題に対処するには、Veeam Snapshot Hunterを無効にします。詳細については、このVeeamナレッジベースの記事を参照してください。