スケールアウトバックアップリポジトリレポートの受信

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    Veeam Backup & Replicationは、スケールアウトバックアップリポジトリデータの処理結果に関する情報が入ったレポートを送信できます。

    以下の点を考慮してください。

    • レポートは、「グローバル電子メール通知設定の構成」で説明されているメール通知を有効にして構成した後に初めて送信されるようになります。
    • レポートは、グローバル通知設定で指定された時間に毎日送信されます。
    • レポートは、SuccessWarningFailureなど、すべての通知タイプについて送信されます。
    • レポートには、「スケールアウトバックアップリポジトリ」+リポジトリ名というタイトルが付けられます。ですから、もし、スケールアウトバックアップリポジトリ名がAmazonである場合、レポートのタイトルはスケールアウトバックアップリポジトリAmazonとなります。

    1つのレポートは、複数のセクションに分けられ、次の情報が記載されています。

    • Performance Tier(左上)セクション:
      • Used Space。スケールアウトバックアップリポジトリの使用済みディスクスペースが表示されます。
      • Capacity。スケールアウトバックアップリポジトリの合計ストレージキャパシティが表示されます。
    • Capacity Tier(右上)セクション:
      • Used Space。オブジェクトストレージリポジトリで占有されているストレージスペースが表示されます。
      • Space Limit。スペースの制限が表示されます(もしあれば)。「オブジェクトストレージリポジトリの追加」で説明されている通り、スペースの制限は、新しいオブジェクトストレージリポジトリを追加するときに指定します。
    • Performance Tier(中央)セクション:
      • Extent。スケールアウトバックアップリポジトリのエクステントが表示されます。
      • Capacityパフォーマンスエクステントの合計ストレージキャパシティが表示されます。
      • Used Space。エクステントで使用されているディスクスペースの量が表示されます。
      • Status。「レポートステータスの説明」で説明されている通り、各エクステントのステータスが表示されます。
    • Capacity Tier(下)セクション:
      • Extent。キャパシティエクステントの名前が表示されます。
      • Space Limit。スペースの制限が表示されます(もしあれば)。
      • Used Space。キャパシティエクステント内で占有されているストレージスペースが表示されます。

    Success以外のステータスを持つ自動オフロードジョブセッションが存在する場合、このフィールドに関連するステータスメッセージが表示されます。オフロードジョブの詳細については、「オブジェクトストレージへの非アクティブなバックアップチェーンの移行」を参照してください。

    レポートステータスの説明

    次の表は、WarningおよびErrorメッセージの組み合わせをまとめたものです。これらはレポートの[Status]列に表示されます。

    [エクステントの状態]列に書かれた条件が1つも真ではない場合、レポートのステータスはSuccessと表示されます。

    エクステントのタイプ

    エクステントの状態

    ステータスメッセージ

    レポートのタイプ

    パフォーマンス層

    メンテナンスモード

    メンテナンスモード

    警告

    しきい値の上限を超えました。しきい値は、[Backup storage]セクションで指定します。詳細については、「その他の通知設定の指定」を参照してください。

    キャパシティの上限に近づいている

    警告

    利用できない

    オフライン

    Error

    キャパシティ層

    メンテナンスモード

    メンテナンスモード

    警告

    スペースの上限を超えました。「オブジェクトストレージリポジトリの追加」で説明されている通り、スペースの制限は、新しいオブジェクトストレージリポジトリを追加するときに指定します。

    キャパシティ不足

    Error

    利用できない

    オフライン

    Error

    しきい値の上限を超えました。しきい値は、[Backup storage]セクションで指定します。詳細については、「その他の通知設定の指定」を参照してください。

    キャパシティの上限にちかづいていまs

    警告

    レポートの例

    Successレポート

    次の図は、2つのパフォーマンスエクステント(Backup Volume 01Backup Volume 02)から成るレポートの例です。この2つが、253.3 GBのストレージキャパシティを共有し、うち52.4 GBが占有されています。

    どちらのエクステントもステータスは[OK]です。これは、どちらのパフォーマンスエクステントもメンテナンスモードではなく、割り当てられたしきい値の上限を超えていないことを意味します。

    このレポートには、[Capacity Tier]セクションも含まれ、そこには[Space Limit]のないキャパシティエクステントがあります。このキャパシティエクステントには29.6 GBのデータが保存され、ステータスは[OK]です。

    スケールアウトバックアップリポジトリレポートの受信 

    Warningレポート

    下の図はWarningステータスレポートの例です。

    この例によると、Backup Volume 01パフォーマンスエクステントはメンテナンスモードで、Backup Volume 02パフォーマンスエクステントは許可されたしきい値を超えています。この両方が[Warning]ステータスのレポートが生成された原因です。

    スケールアウトバックアップリポジトリレポートの受信 

    Errorレポート

    下の図では、[Error]ステータスのレポートが生成されています。これは、Amazon S3 Object Storageパフォーマンスエクステントが許可されたスペースの上限を超えたことが原因です。

    スケールアウトバックアップリポジトリレポートの受信 

    関連トピック

    キャパシティ層セッションの統計の表示